必見!訪日観光業に参入している日本の旅行会社まとめ!

投稿日:2017年8月3日 更新日:

当記事では訪日観光において売上をたてている会社、熱心な取組みをしている主要旅行会社をピックアップして分析していきます。訪日観光事業に特化して分析していきますので、各旅行会社の基本的なビジネス形態や財務情報などは国内版に詳しく記載しています。

旅行会社の全体像 

この段落の要約

旅行会社による取扱高も増加中。
国内旅行会社のパッケージツアー利用は少ない。

2015年度の主要旅行業者の訪日観光の旅行取扱高は1742億円となっています。
国内旅行の4.4兆円と比較すると小さい額に感じますが150%の伸び幅は可能性の宝庫ですね。

▼訪日外国人取扱高の推移

1125億円の取扱のうち上位3社(JTB、日本旅行、KNT)で過半数を占めているのが現状です。

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱状況 2015年度


他の国内旅行などと比べて募集型企画旅行(パックツアー販売)の取扱は非常に小さいです。

通常、旅行会社にとって、最大の稼ぎ柱であるはずの、パックツアー販売が、外国人観光客向けには、ほとんど行われていないということになります。ただ、これはあくまで日本の旅行会社の売上のケースなので、まだまだ多くの観光客が、自国の旅行会社が企画・主催するパックツアーに参加して、来日しております。その場合は、日本の旅行会社に落ちるお金はない、ということになり、海外の会社も大きな競合となります。
募集型企画旅行以外だと、受注型企画旅行(オーダーメイド旅行の企画・手配)、航空券や宿泊先の手配・予約のみの販売となります。

では1社ずつ順に見ていきましょう。主に各社決算書や公式発表データを参照しています。

JTBグループ

この段落の要約

JTBの訪日事業の大半はJTBGMTが担う。
1.2兆円の総合売上の中、訪日部門で533億円。
サンライズツアーは日本でもっとも古い訪日パッケージツアー、50周年を迎えた。
体験型のエクスペリエンスジャパンの2つが主軸商品。
訪日商品はJAPANICANという名のサイトですべてを販売。サイトは英語と中国語。
マンガで日本情報発信するアプリや、訪日用に関西のオフライン店舗など多角展開。

JTBグループの訪日事業は
(株)JTBグローバルマーケティング&トラベルが中心  

▼経営理念
私たちは、世界の人々に日本の魅力を創出し、多様な価値と感動を提供し続けることにより、グローバルな交流の促進と環境にやさしい平和な社会の実現を目指します。

単体売上高:429億円(42.7%増)
2014年 グループ全体
<訪日旅行部門> 売上高:533 億円(同 36.4%増)
・訪日インバウンド事業:出発地である海外拠点の強化のみならず、日本到着から出国までの各シーンにおいて多種多様な商品・情報・サービスを提供できる基盤の構築。

▼各ブランド

「サンライズツアー」
昨年 50 周年を迎えた着地型商品。出発間際での申込みを可能とし、人気コースではツアーバス車内での Wi-Fi サービスも行っています。
1964年 訪日外国人向け商品「サンライズツアー」を発売
日本初の訪日外国人向けパッケージ旅行
発売開始以来、日本を代表する英語ガイド付きツアーとして延べ600万人以上の海外からの顧客を迎えました。
東京、京都や人気の富士・箱根、日光日帰りツアーを始め、全国周遊型ツアー、新幹線と宿泊がセットのお得なフリープランや多言語対応ツアー等、お客様のニーズに応じた商品を取り揃えています。団体や個人のお客様のプライベートツアーも取組み。
また、地域の魅力を発掘し、訪日外国人向けツアー商品を造成・誘客することで地域活性化にも貢献。
 
基本的にガイド付きツアー。
日帰り観光も国内パッケージ観光もあり。
 サイトの検索条件
観光の種類
旅行期間(1日・半日、Overnight・複数日)
交通手段
ガイドの言語選択あり

「エクスペリエンスジャパン」
リピーターやアジア圏からのお客様を意識した体験型商品。
エクスペリエンスジャパンは、主にアジアからのお客様をおもてなしする商品として、2013年に誕生した新しいツアーブランド。
アジア主要言語による音声ガイドシステムをバスに搭載するほか、ショッピングや果物狩り、温泉など体験型商品や季節限定、地方発着 型商品など、リピーターのお客様の多様なニーズにもお応えする商品を、リーズナブルな価格で多数取り揃え。
サンライズツアーと同一サイト上にあります。

「GENESIS2」
- 海外の旅行会社様向け予約販売システム -
サンライズツアー、エクスペリエンスジャパンツアー商品や宿泊施設(ホテル・旅館)などが予約できる、旅行代理店様専用の予約システムです。Genesis2でしか予約できないコンテンツも取り揃えています。

「GACCESS」
- XML/API Webサービス -
豊富なツアーや宿泊商品の料金・在庫・情報をXML/APIを用いて提供するウェブサービス。OTA XMLスキーマに準拠した仕様になっており、開発手順書に沿って簡単に設定することが可能です。

その他、JTBが訪日客用に提供する各サービスです。

「JAPANiCAN」
Web での宿泊・ツアー予約サイト
サンライズツアーとエクスペリエンスジャパンをサイト上で販売している、そのサイトの名前
ホテル単体販売もあり
サイト構造分かりにくい。外国人には良いのかもしれない?
言語によってデザイン分けています
対応言語は、英語・繁体語・簡体語
 

関西ツーリストインフォメーションセンター
 観光目的地となるインバウンド向け案内所の開設
 日本を訪れる外国人のお客様や関西を訪れる顧客の要望に応えた、さまざまなサービスを提供。2015年6月現在、大阪・心斎橋、関西国際空港、京都に、「関西のショーケース」をコンセプトとし、さまざまな地域の魅力や文化、産品などをご紹介できる機能も備え、関西のよいもの、おすすめ産品、トレンド情報の発信基地を目指す。魅力ある着地型商品など旅行手配も行うだけでなく、3Dプリンターでのフィギュア制作サービス(心斎橋・有料)など、ここに行くことが目的となるサービスや、ここでしか得られないトレンド情報の発信地としても機能。
 

通訳アプリ
JTBグループでソリューションとコンテンツ提供サービスを行なうJMCは、訪日外国人の接客時に活用できる多言語通訳サービスアプリ「さわって+みえる通訳」を開発した。2015年4月2日から販売を開始。
株式会社ブレインのタッチ式多言語シートアプリ「さわって通訳」と、ITX株式会社による通訳オペレータが介在する通訳アプリ「みえる通訳」を連携させたもの。タブレット端末を利用し、「さわって通訳」で画面操作でのスピーディな意思疎通を図りつつ、人による通訳が必要な状況では「みえる通訳」のオペレータを呼び出して3者間通訳をできるようにしたのが特徴。
 
ホテルや旅館、観光施設、土産物店などの商業施設、観光案内所をはじめ、自治体の外国人向け行政サービスでの利用を見込む。展示会やイベントで利用できる短期プランも計画。当初は英語、中国語、韓国語、タイ語の4か国語から開始し、ロシア語などの言語も充実させる予定で、2015年度は100か所への販売を目指す。 料金は、初期費用3万円に加え、デイタイムプラン1万5000円、24時間プラン2万5000円(いずれも1か月あたり)を用意。 

中国アリババと提携
ソフトバンク傘下の中国アリババと提携を発表。アリババの旅行販売サイトに「日本汐留旅行旗艦店」を開設し、同社のネットサイト上でパックツアーの販売に参入しています。
 

「Ms. Green(ミスグリーン)」
日本の観光資源の魅力を多言語で伝えるスマホ向け無料マンガアプリケーションを開発。
マンガで読めるジャパンガイドアプリ「Ms.Green」

地方の魅力を外国人向けにマンガで紹介
2014年3月3日のサービス開始
1年経過の2015年4月には20万ダウンロード突破
 
オンライン予約・販売サイトJAPANiCAN.comや各種ツアーバス・デスクなど、JTBGMTが保有するさまざまなチャネルでプロモーション展開を行った結果、当初目標を上回るペースでダウンロード数が推移。
初回ログイン時にニックネーム、生年月日、性別を入力させる。

<JAPANiCAN.com 連携>
アプリ内に宿泊・ツアーのオンラインサイト「JAPANiCAN.com」へとつながる アイコンがあり、マンガを読み終わったユーザーが、日本への旅行を希望 した場合、ここを押すことで、再度マンガのキャラクターが登場し、国内の宿泊や オプショナルツアーを案内、予約できる仕組み。
 
用意されているコンテンツは「旅行MANGA」「異文化体験」「和COOK」「Search Japan」「Q&A」の5つ。「旅行MANGA」は日本のある地域に焦点を当ててその土地の魅力を紹介するマンガ。「異文化体験」は「生卵の食べ方」や「日本酒」「屋形船」など外国人にはわかりづらい日本文化について詳しく紹介したハウツーマンガ。「和COOK」は外国人から注目度の高い和食のレシピや食べ方をマンガで紹介。「Search Japan」は地域情報を「泊まる」「遊ぶ」「漫画を読む」などのキーワードで検索できるコンテンツで、訪日外国人旅行予約サイト「JAPANiCAN.com(ジャパニカン)」で宿を予約することも可能。「Q&A」は「お好み焼きの関西風と広島風の違いを教えて」といった素朴な疑問に答えるコラム集。

文章では説明に10行必要な内容もマンガなら一コマで表現でき、様々な情報をわかりやすく伝えることができます。また、“クールジャパン”として世界的に知られるマンガをスマートフォンで配信し、日本の情報を伝えることで、マンガ自体や日本の現代文化に関心のある外国人にもアプローチできるのではないかと考えました。

「Ms.Green」は企画を練り上げるのに約1年、開発に約半年かけられ、2014年3月に正式にリリース。当初、年間目標を10万ダウンロードに設定していましたが、3カ月で達成することができました。はじめは国内でのダウンロードが多かったものの、JNTO(日本政府観光局)の海外事務所のいくつかに公式SNS「Ms.Green」の記事を配信してもらったことを契機に、海外でのダウンロード数が一気に伸びていきました。

2015年8月時点のダウンロード数は約25万。その内訳は、台湾約11万、日本約6万、その他が6万で多い順に香港、中国、アメリカ、シンガポール、オーストラリア、フランスとなってる。訪日旅行への関心と共にマンガへの親近感が国別のダウンロード数にもかなり反映されています。

対象言語:英語、中国語(繁体字)、日本語 

KNT-CTホールディングス

要約

社内で訪日FITセンター を立ち上げ。
TABEE JAPANサイト内で宿泊予約JTO・YOKOSOツアーを展開。
JTOでは2100宿泊施設、1万プランを掲載している。

「訪日FITセンター」
2014年1月、訪日個人旅行のビジネスモデルの確立をはかり、社内に設立。伸長著しい訪日客の需要を取り込むため、「訪日FITセンター」が中心となって海外の旅行会社との連携を拡大するとともに宿泊機関や日帰りツアー等Webでの販売コンテンツ拡充。近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(クラツー)の訪日個人旅行事業を集約し、販売体制の強化をはかっているところ。
 
「TABEE JAPAN(タビー・ジャパン)」
訪日個人旅行者向けのポータルサイトとして開設。
今回のポータルサイトを訪日個人旅行者へのサービスの核として捉え、同グループの各サービスを紹介し、旅行者にとって利便性の高い「ショッピングモール」をめざしています。
 最初の対応言語は英語、中国語簡体字、繁体字の3種類。タイ、マレーシアも対応 。

ウェブサイトでは、訪日個人旅行者向けのサービスとして、KNTのホテル・予約オンラインサイト「JTO(ジェイティーオー)」と、クラツーのバスツアー商品「YOKOSO Japan Tour」を紹介。JTOでは2000軒超の宿泊施設を提供しており、YOKOSO Japan Tourでは年間500本コースを用意しているという。それぞれ対応言語は英語、中国語簡体字、繁体字で、JTOでは韓国語対応も可能。
また今回新しいパッケージ商品として用意した「TABEE MATE(タビー・メイト)」の情報も掲載。パッケージは割安な乗車券と宿泊をセットにしたもので、東京、名古屋、大阪発着で50コースを設定。今後は付加価値の高い商品を拡充していくそうです。

▼各ブランド

■ポータルサイト「TABEE JAPAN」
各商品・サービスの入り口となるポータルサイトとして、訪日個人旅行者にとって便利な「ショッピングモール」を目指す。
 
■宿泊サイト「JTO(Japan Traveller Online)」
近畿日本ツーリストが2004年開設した訪日個人旅行者向け旅館・ホテル予約オンラインサイトです。
日本ならではの和風旅館を始めとする2000軒超の宿泊施設を世界各国に販売しています。
(対応言語:英語、簡体中文、繁体中文、韓国語)
 
■バスツアー商品「YOKOSO Japan Tour」
クラブツーリズムが、年間1万コースの中から訪日個人旅行者向けに選択し、販売しているツアー商品です。現在日帰りツアーを中心に、日本最大級の年間500本以上のコースを用意。
(対応言語:英語、簡体中文、繁体中文)
  
■セット型商品「TABEE MATE」
訪日個人旅行者の潜在需要を捉えて、割安な乗車券と宿泊をセットにした日本国内パッケージ商品を新設。東京、名古屋、大阪発着で厳選した50コースのスタートになるが、今後は付加価値の高い商品群を大きく拡充していきます。
(対応言語:英語、簡体中文、繁体中文)

 KNT-CTによると、TABEE JAPANでは9月1日からインスタグラムを使ったキャンペーンなど、ソーシャルメディアの活用や、アジアを中心とする海外トラベルフェアへの出展、海外現地法人との連携を通し、B2Cの販売プロモーションを進めていく方針。プロモーションや商品の増加により、SNSやメールマガジンなどによる顧客接点を、現在の100万人から2016年には300万人に拡大したい考え。

▼成長領域における基本方針

訪日旅行事業
①訪日旅行および関連事業販売戦略の推進
  各事業会社の強みを活かした販売、役割の明確化
  全体利益最大化を図るための体制、組織作り
②訪日個人事業
  訪日FIT事業の拡大
  海外拠点の有効活用によるマーケティングの効率化
③訪日団体旅行事業
  海外エージェントおよび法人営業の促進
  訪日ランドオペレータ事業の強化 

日本旅行

要約

商品を販売してくれる現地法人への営業に注力している。
2015年にインバウンド事業創造チームも設置。 

日本旅行は1905年創業の日本で最も歴史ある旅行会社であり、国際旅行事業本部も1961年から訪日旅行を中心に国際交流の取扱いを本格的に開始し、旅行業界のリーデイングカンパニーとして訪日旅行のノウハウを培ってきました。
現在、国内外約250の支店ネットワークをフルに活用し、質の高い商品造成をしており、お客様にご満足いただける対応を第一に、年間15万人の訪日の取扱い。
日本旅行の直接的なインバウンド販売サイトは持っていないです。

中期経営計画「ACTIVE 2016」の最終年
<法人営業>
④インバウンド
・アジアを中心とした在外日系企業への現地営業強化(要員配置を含む)、および現地エージェントとの提携推進
・FITの取扱拡大に向けたOTA(Online Travel Agent)とのシステム連携拡大
・西日本エリアでのインバウンド専用JRセットプランの展開
・医療観光など強み分野の展開強化

①FIT
海外から日本へ観光などに来る顧客向けのパッケージ商品を企画し、海外の旅行代理店に販売する。海外代理店が集客し、訪日した顧客のサポートを日本旅行が行うという仕事。
インバウンドでは、東南アジアや中国等の需要が大幅に拡大するなか、OTA(Online Travel Agent)を含めた海外エージェントとの連携を一層強化するとともに、中央省庁、外郭団体への営業強化や宿泊施設等の仕入強化に取り組んできた。

②法人向け
もうひとつが、日本の省庁、財団法人、一般企業向けに営業を行い、国際交流、研修などの目的で日本を訪れる海外の顧客のために海外・国内での説明会、研修、旅行をアレンジし、サポートする。

▼公務法人営業部の主な内容
日本における様々な視察・研修・研究会への対応
教育プログラム・交流校・交流都市のアレンジ
訪日呼び寄せ航空券
・業務軽減!海外のお客様には、弊社ネットワークの海外窓口が対応
・お支払いはラクラク日本で一括!
・海外からの航空券だけでなく、日本滞在中のあらゆる手配にも対応

▼インバウンド事業創造チーム
2015年11月、本社の営業企画本部内に「インバウンド事業創造チーム」を発足。同社によると、訪日旅行事業の戦略の立案などを主におこなうチームとして位置づけており、今後は訪日外国人旅行者のニーズの迅速な把握や、異業種を含む他社との効果的な連携などによる新たなビジネスの推進に取り組んでいます。
 日本旅行ではこれまで、主に営業企画本部内の国際旅行事業本部で訪日旅行事業に取り組んできた。今後は新チームと国際旅行事業本部が連携し、同事業に注力していく方針です。
 新チームのスタッフは兼務を含む6名。新しい訪日旅行ビジネスを検討し、地方自治体やJR西日本グループに対する企画・提案、自治体や地域など社外に向けた同社の取り組みの情報発信、インバウンド関連情報の収集、社内での情報共有などを実施する。インバウンドの受け入れに関する環境整備事業などの受託を含むコンサルティング業務などもおこなっていきます。

主な業務は

(1)情報の社内共有、新たなインバウンドビジネスの取り組み、検討と推進。(2)社外に向けたインバウンドビジネスの取り組みの情報発信(3)地域創生に関連するインバウンドニーズのコーディネート(4)JR西日本グループに対するインバウンドビジネスの企画提案(5)持込み案件を含めた社内外からのインバウンド情報の集約。

 今後は他社連携を主とした異業種コラボレーションによるシナジー創出や、自治体・地域などのPR活動、訪日外国人観光客の受け入れなどに関する環境整備などの受託を含めたコンサルティング業務などインバウンドビジネスに関わり、当社の経験が発揮できるあらゆる分野での事業創造を目指す。

HIS

要約

39ヶ国展開のサイト「hisgo」と海外200拠点の複数チャネルを用いる。
ANAとの合弁会社で国内発着ツアーも造成。中国の会社とも提携。

2015年10月期
訪日観光 178億円 主要旅行会社売上1495億円 シェア12%
 
中国からの受客が大幅に増加したことに加え、訪日専門チームを編成し個人旅行の取り組みを強化するなど東南アジアからの受客も奏功し、引き続き好調に推移。表参道に新しいコンセプト店を展開したほか、訪日旅行者をサポートする「ツーリストインフォメーションセンター」を心斎橋や原宿に新設し(国内8拠点)、観光案内やオプショナルツアーの販売を強化。

39ヵ国で展開しているオンライン予約サイト「hisgo」と国内宿泊予約サイト「スマ宿」を接続させることで、日本、海外双方における訪日事業の強化に取り組んだ他、海外現地手配などインバウンド業務においては、海外拠点が有するサービスや設備を他の旅行会社も利用するホールセール事業の営業体制の整備を行うなど、各事業において、日本、海外間の連携によるシナジー効果の拡大に努めています。

▼海外拠点 

(2014年9月地点)
販売はHISが海外58ヶ国122都市に展開する177拠点のうち100拠点の店頭と、同社が運営する39ヶ国41サイトの多言語対応が可能なウェブサイトで実施。現在HISの海外拠点には約3000人のスタッフが在籍しており、新会社設立に合わせ訪日商品販売のための教育にも取り組んでいく方針。
 (2015年10月時点)グループの営業拠点は、国内303拠点、海外62カ国130都市200拠点となり、前期と比較し27拠点増加。

メインの販売経路はサイトと各国の営業所拠点
サイトは、39ヵ国で展開しているオンライン予約サイト「hisgo」
▼アメリカ版サイト内容
航空券、JR券、ホテル、パッケージツアー、DP

▼TIC

訪日観光客に安心感と日本の良さを伝える場所。
訪日観光客にさまざまな情報を伝えたり、観光のサポートをするのが原宿を中心に展開しているTIC(ツーリストインフォメーションセンター)。
目的はいくつかあるが、いちばんは日本の地方創生。日本の良いところを知ってもらい、異文化交流や経済発展、雇用創出までつながることを期待しています。
特徴のひとつは、ほとんどのスタッフが外国人であること。安心して入れると利用者に好評なうえ、最大18カ国の言語まで対応可能ですので言葉の問題はほぼクリアできる。
現在、関東をはじめ、関西、北海道、沖縄など、全国30拠点以上で展開しており、目標は300店舗。日本の都道府県のほとんどにH.I.S.の店舗があるで、各地方自治体と密接に連携していきたいと考えています。
当初、インターネットでTICを知ったお客様がほとんどでしたが、観光協会やホテル、駅員さんなどからの紹介も増え、認知度は高まっている。今後はブログを強化し、H.I.S.社員によるさまざまな体験記を多言語化したコンテンツなどを増やしていく予定。現地ツアーを販売して手数料収入

▼ANAとの合弁会社
2014年9月、エイチ・アイ・エス(HIS)とANAセールスは、訪日旅行の活性化に向けた提携に合意し、基本合意書を締結。11月をめどに合弁会社として旅行会社を設立し、2015年春から営業を開始する予定。新会社では訪日個人旅行者向けに、国内発着の個人型パッケージツアーの企画、造成、手配をおこなっていく。販売はHISの海外拠点とウェブサイトで実施。2020年までに年間売上高100億円、送客数20万人をめざしています。
新会社では、全日空(NH)の日本51都市115路線やANAセールスの持つホテル、観光素材などの旅行商品と、HISが国内宿泊予約サイト「スマ宿」で展開するホテルやハウステンボス、ラグーナテンボスなどの観光素材を組み合わせ、国内発着のパッケージツアーを造成する。新たなモデルを作っていきます。 

▼翻訳事業
クラウド翻訳「訳す/YAQS」(ヤクス)を提供するWIP(ウィップ)ジャパン株式会社は、株式会社エイチ・アイ・エスと提携し、クラウド翻訳サイト【「訳す/YAQS」×H.I.S.】(http://his.yaqs.co.jp/)をローンチ。
特徴  
■ 簡単:依頼から納品までがネット上で完結
■ 便利:
 ● 24時間365日対応
 ● 「日本語⇔日本語以外の言語」のペア数が翻訳マッチング
   サイト中No.1
 ● 予算と用途に対応可能なコース設定
■ 安定品質:
 ● 登録翻訳者は、翻訳業界で20年の経験と実績のあるWIP
  ジャパンが事前に全員に対しスクリーニングを実施
 ● 依頼者からのフィードバックによる登録翻訳者を随時査定
  することで品質を安定化
これまで宿泊施設や飲食店、観光施設など多くを悩ませていた「高品質だが高価な人力翻訳」と「安価だが低品質な機械翻訳」以外の選択肢がないという状況に、クラウド翻訳は予算と用途に応じた最適な選択を提供。

▼中国旅行会社との協業
HISは2015年11月、中国のオンライン旅行会社LY.com(現地名:同程国際旅行社)と合弁会社を設立すると発表。日本に共同で会社を設立。HISが訪日外国人客(インバウンド)向けの商品を企画し、LY.comが持つ中国の旅行予約サイトで販売をする。そのほか、コールセンターの設置やHISが世界62カ国に持つ支店網の活用も検討。

・中国市場の事情
中国人客の宿泊先や移動手段の手配は、中華系の旅行業者が中心的な役割を担っているとされる。日本の旅行業者の取扱高は5%程度。急激に伸びゆく市場を前にして、これまでは指をくわえて見ているしかなかった。
HISやJTBはすでに中国に拠点を構えているが、知名度が低かったり、ツアー料金で現地の旅行業者と競争にならない、などの理由から、思うように現地の需要を取り込めていませんでした。
そこで両社が選んだのが、現地の有力企業との提携だった。今回HISが組んだLY.comは、2004年の創業ながら、中国の旅行会社としては9位の規模を誇るという。取扱高にあたる営業収入は2014年の17.7億元(354億円)から、2015年には57億元(1140億円)を見込んでいる。2012年に8318万人だった中国の海外旅行者数は、2014年には1.1億人を突破。
同社の予約サイトで、HISが企画する日本国内のツアー商品などを販売できれば、爆発的な成長を期待できます。
さらに、中国人観光客がさまざまな国を旅行する際、HISの支店網を活用してくれれば、現地ツアーの手配料などで収入を得られる。会見で平林社長は「(現在、年商100億円の)中国関連ビジネスで2000億円の売上高を稼ぎ出す」と高い目標を掲げています。
 
その他
訪日客の増加を見込んで展開を強化していたタイでは現在、店舗数が20~30店、スタッフ数は700人弱にまで増えており、タイ発の送客数で1位になる見込みとのこと。

阪急交通社

要約

MICEの手配が中心。
FITに注力しようとしており、2014年に専用サイトも開設。

▼ミッション
専任の「訪日サービススタッフ」がお手伝いし、ご相談からお手続き、日程や内容の提案・手配、お出迎えから帰国までのご招待に必要なすべてをカバー。快適な日本滞在を演出し、そのためのすべての手配・手続きをサポートいたします。

依頼されて手配を行う手配旅行
ミーティング・報奨旅行・学会・展示会

・ゆったりとお過ごしいただける最高級ホテルから、立地が良くビジネスに便利なビジネスホテルの手配
・快適で安心してお越しいただけるご送迎
・各種レジャープログラム
・厳選されたレストランの手配
・実績のあるベテランガイドのご案内
・日本独自の特別な体験
・組織力アップや団結力の強化を支援するチームビルディングの実施
・ご希望に合う効率の良い下見の手配
・充実した各種エンターテインメントのご案内
・各種ルームギフトのご用意
・ホスピタリティデスクを設置
・会議施設、機材の手配
・ご同行者様への旅行のご提案など注力する。

分業制ではない、【チーム制】によるサービスの提供。
最初から最後まで一貫性をもった手配運行管理とフレキシビリティを発揮し、小回りが効く体制と環境を整えています。
法人団体がメインなのでFITを増やそうとしています。

▼FIT用サイトをオープン
阪急交通社は2014年11月、ビザ要件の緩和や円安傾向などにより急増する訪日旅行者向けに、トラピックスの国内旅行商品を販売する一般向け外国語サイト「Travel to Japan」を開設しました。同社の今年上半期の訪日外客取扱人数は前年比130%増と大幅に伸びているが、現時点では9割以上を海外法人関連の団体客が占めているため、今後はFITの取り込みを本格化させていきます。

東武トップツアーズ

要約

法人が中心でMICE分野も多い。
インバウンド用の会社も設立。

訪日旅行 取扱額59億円(5億増) 営業収益 11億円(1億増) 
インバウンド用の会社「TOBU TOP TOURS」設立
2015年4月設立
従業員数 2,280 (as of April 1, 2015)
英語、ハングル、繁体語、簡体語、アラビア語
前身の東急観光株式会社より訪日旅行に取り組み、2010年には国際旅行事業部を設立し、従来の欧米からのお客さまに加え、アジアからのお客さまの数の受け入れ体制も強化。 インバウンドについては、トップツアーの海外現地法人を活用するとともに「早い段階で東南アジアで拠点を設けていきたい」考え。特に伸び率の高いタイなどを検討しているといい、2015年中には新拠点を設立する予定。東武グループの百貨店やホテルなども活用し、グループのシナジーにつなげていく。

法人がメインで直接の現地営業がメイン
特に新会社の取組みとして掲げたのは次の4点。

1.強みである両社の法人営業の融合と営業力強化による収益向上
2. アジア市場をターゲットに新規現地法人の設立などを含むインバウンド営業の強化
3.カウンター営業における商品ラインナップと提案力の強化
4.自社海外商品の商品力の強化と仕入コストや間接部門比率の低減によるローコスト運営体制の構築
インバウンドでは訪日インセンティブツアーに加えクルーズでの訪日需要も期待し積極的に営業展開。東武沿線の観光資源を盛り込んだ企画や施設への誘客を図り東武グループのインバウンド事業にも貢献する。あわせて2020年の東京オリンピックに向け、スポーツを核とした旅行やイベントも拡大していく方針。

取り扱っている訪日旅行・イベントの一例

・官公庁、独立行政法人ならびに所管公益法人の招聘事業
・外航クルーズ豪華客船の寄港サポート
・訪日インセンティブツアー
・国際会議
・国際展示会
・ビジット・ジャパン・キャンペーン事業
・地方自治体等の地域誘客事業
・姉妹都市交流
・産業研修
・日本企業訪問
・スポーツ大会 
・イベント
・文化交流・スポーツ交流
 
▼「ツアーオペレーター品質認証制度」について
東武トップツアーズは、安全・安心な訪日旅行商品の品質を保証するための制度、『ツアーオペレーター品質認証制度』の基準を満たしています。
日本を訪れる外国人旅行者のみなさんを心より歓迎するとともに、滞在中に日本の文化・歴史・食・習慣などを満喫いただき、『もう一度日本を訪れたい』と思っていただけるような質の高い旅行を提供できるよう、更なる訪日旅行の品質向上に努めます。

▼サイト内容
日光などの温泉宿泊とスカイツリー体験を販売
パッケージツアーは販売していない
浅草とスカイツリーにチケットカウンターあり 

農協観光

この段落の要約

農業などの体験を含んだ旅行が主。
団体が多い。体験旅行がメイン。

体験旅行を滞在中に案内し、日本の文化に触れていただく

海外からのお客様のおもてなしもNツアーがサポート。

“国際会議、農業視察、企業への視察、研修旅行、販売会議、友好親善や観光旅行まで、海外からのお客様が日本を訪れる目的はさまざまです。 でも、ただの視察旅行や普通の観光旅行だけではつまらない。そこでNツアーがご案内する体験旅行を組み込んでみてはいかがでしょうか? 私たちはJAグループの一員で、体験旅行のエキスパートです。 英語、中国語、ベトナム語に精通したスタッフを抱え、日本にお越しの際に、不自由なくお過ごしいただけるよう配慮もしております。
旅行後のお客様に、もう一度日本に来たいと思わせることは、インバウンド旅行の大きな使命でもあります。日本へ仕事で訪れるだけでなく、日程の合間に体験旅行をご案内し、日本の伝統文化に直接触れていただく。これが本当の日本流のおもてなしと私たちは考えています。
私たちNツアーには、JAグループへの農業視察や農業会議などで、多くの海外からのお客様をお迎えして来た実績と経験があります。どうぞお気軽にご相談ください。”

▼農協観光が案内するインバウンド旅行
体験旅行
(農作業、日本伝統芸能、国際交流、旬の農作物収穫体験等)
文化交流プログラムの企画・運営
 地方自治体と連携した外国人旅行者の誘客促進提案企画
農業視察旅行、企業視察旅行

企業・官公庁が招聘する海外関係者の訪日手配(通訳派遣等)

国際会議の企画運営、国際マイス事業

交通機関(JR・AIR・バス・タクシー等)、宿泊施設、食事の手配など
 
▼他業種提携
農協観光、リクルートライフスタイル、農林中央金庫、料理教室を運営するABC Cooking Studioの4社は2016年3月、包括的パートナーシップ協定を締結しました。 
農林中央金庫を中心に業種の異なる4社が「食」と「農」をテーマに連携し、旅行者増による地域活性化と海外への農産品輸出などに取り組むもの。農山漁村でのグリーンツーリズムを軸に、訪日旅行と国内旅行の両方で地方創生に向けた活動を推進する。このうち農協観光は、地方での農業体験や田舎暮らし体験を盛り込んだ訪日外国人旅行者向けモニターツアーなどを開始。
農協観光は地域に根ざしたツアー商品やプログラムの企画と販売などを中心に行います。

名鉄観光

要約

団体も個人も取組んでいる。
中部地域への誘致が中心。

2010年3月 インバウンド部を設立

経済波及効果や雇用の創出が期待できる観光立国への取り組みはわが国の成長戦略の一つ。国や自治体による各種招聘事業をはじめ、MICEや海外企業の産業視察、日本の学校との交流を組み入れた修学旅行の取り扱いなど、様々なインバウンド事業に取り組んでいます。
特に名鉄グループの地盤である中部地域への外国人旅行者の誘致については、グループ各社が一体となって海外でのプロモーション活動を行っています。

訪日旅行とインターネット販売に注力。これら2市場については、2014年期間で当初の目標を達成できなかったことから、新たな目標を立てて基盤作りに取り組む。訪日旅行については「積極的な拠点展開」を計画し、既にある上海の拠点に加えて、新たにアジアで取り扱いの拡大を見込める地域への展開を検討します。 

日通旅行

基本的にBtoBの会社
インバウンドもインセンティブ旅行など主に法人向け
日通旅行株式会社訪日営業課では、インセンティブツアーの企画から実施まで万全の体制でサポート。

西鉄旅行

九州拠点で九州内で発着の観光ツアーがメインの訪日事業に特化。
ベルトラは西鉄旅行が催行する着地型オプショナルツアーの販売を訪日旅行者向け英語サイトにおいて 2015年4月に開始。

エヌオーイー

 インバウンドは個人旅行も団体旅行も取り扱っています。
 「JAPAN HOLIDAY TOURS」は外国人専用のパッケージツアー。
(1名からの手配が可能です。)

京王観光

訪日アーティスト公演に関わる移動・宿泊等の手配と添乗も行っています。
FITはなし

沖縄ツーリスト

この段落の要約

海外インバウンド課あり、外国人採用も積極的。
2015年にFIT用の宿泊サイト立ち上げ

宿泊単体予約サービス
インバウンドサイトは現在アップデート中で見れない。
レンタカー単体販売も好調
▼海外インバウンド課
海外からの旅行客を対象とした海外インバウンド(海外からの訪日旅行)部門は、沖縄の本土復帰後の 1976 年に設置され、2012 年には 36 年目を迎えた。設置から 15 年は他部門の下にあり、設置当初のスタッフは 2、3 名だったが、10 年ほど前から、海外出身者の積極的な採用、登用を行い、2013年現在は 31 名中 21 名が外国人社員となっている。

▼2015年宿泊予約サイト立ち上げ
旅行形態の多様化に対応するためには、これまで提供していなかったFIT向けの宿泊予約サイトが必要と判断。勢いのある訪日観光客を中心に、日本人を含む従来取り込めていなかったマーケットをターゲットとし、旅行会社としての総合力向上を図る。 

宿泊予約サイトは日本語のほか、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語、英語の5言語に対応。ターゲットとする訪日外国人のなかでも、特に重視する中華圏、韓国、ASEAN諸国を意識した。掲載施設は宿泊施設への直接営業を中心に、各サイトコントローラとの連携開発を推進。小規模施設向けに少額投資での掲載を可能とするため、独自の管理画面によるコントロール機能も装備。
また、地元の旅行会社の運営する宿泊予約サイトとして、目的地から近いホテル情報の提供など独自サービスの開発を行なう。旅行の目的が「行くこと」から「体験」に変化しているなか、消費者の旅行のスキル向上に伴ったサービスを提供していく。

今後は素材を持つ旅行会社としての強みを生かし、他サイトとの差別化を図る方針。例えば、グループ会社のOTSレンタカーとのクロスセルや、国際通りの「OTSツーリストラウンジ」を利用したベネフィットの提供、自社で開発したICチップ内蔵リストバンド「スマイルタグ」による施設入場や支払い簡素化などの独自サービスなどを検討。
 <海外のお客さまを沖縄にご案内> 
 <海外のお客さまを国内にご案内>
 <海外のお客さまを世界各地にご案内>
   ・・中国大陸から台湾への送客が主 

インバウンドではレンタカー事業のOTSレンタカーが活況だ。外客利用が多く、外国人の個人旅行者が急増していることが背景にある。
 外国人観光客待遇マニュアル110ページ分もあり
 
沖縄ツーリストと、琉球新報と契約する県内観光施設や飲食店など約200社でつくる「OTSパートナーズネットワーク」は、中国・福州と人的交流を促進するため、8月下旬に日本語学習者20人を県内へ招き、地域限定通訳案内士の試験を受けてもらいます。

ここからは訪日旅行事業に特化した会社。
国内旅行の旅行会社まとめでは出ていない内容。 

FreePlue

要約

インバウンド旅行専門のランドオペレーター(BtoB)で団体旅行の手配が主。
宿泊予約や飲食店予約を提供するBtoBも。訪日旅行市場に関するリサーチ業もあり。ツアー販売を行えるCtoC用のプラットフォームも提供。
SEO部が多くの収益を生み出し旅行業への投資に回していた。

インバウンド旅行(外国人訪日旅行)専門のランドオペレーター

▼理念
世界でもっとも素敵なメンバーが、世界中の素敵なお客様に、人生に残る思い出をプレゼントする。

▼沿革 
2007年:設立。ITアウトソーシングサービス開始
2010年:訪日旅行事業開始、第三種旅行業者登録
2013年:海外支店を開設
2014年:47都道府県の観光情報を発信するWEBメディア  ”JAPAN TIMELINE” をリリース
2015年:第二種旅行業者登録
    インバウンドリサーチ、GUIDESTをリリース
従業員:141名(正社員102名)
拠点: 大阪本社、東京、上海、インドネシア、タイ、
2015年3月期の売上高は18億6100万円
 
 ▼訪日関連の事業紹介
●訪日旅行手配(ランドオペレーター) BtoB
日本の旅行商品を海外の旅行会社に提供。アジアを中心に22カ国 600社以上との取引実績がある。年間10万人以上の訪日外国人観光客の取り扱い。旅行種別は、80%が団体旅行, 10%が個人旅行, 10% がMICE。
外国人観光客の受入に特化し、日本旅行に必要な宿泊施設, 移動交通機関, 飲食店, 観光施設, ツアーガイド などの予約手配や催行中ツアーの管理

●インバウンドリサーチ BtoB
訪日旅行市場に特化した調査サービス。来日中の訪日観光客に直接アプローチするところから、ネットリサーチまで網羅している。弊社では、年間10万人以上の外国人観光客を取り扱っており、世界中に2,200社以上の旅行会社とのネットワークを持っている。
訪日旅行事業実績とノウハウを活用して提供しているのが、訪日市場向けの調査サービスである“インバウンドリサーチ”。
直接の調査もするし、クライアントがインタビューする機会の設置等も行う。 
 
●JAPARES BtoB
訪日観光団体に特化した飲食店予約システムを提供している。国内・国外のランドオペレーター及び旅行代理店向けのサービス。
JAPARESは訪日観光団体に特化した飲食店即予約システム。
訪日観光団体を取り扱うランドオペレーターや旅行代理店が団体向けに飲食店を 手配する際にWeb上で条件に合う飲食店を検索することができ予約情報を入力し 予約を完結することが可能。
 
●JAPAN TIMELINE
日本の自治体が、海外の旅行会社に向けて自分の地域の観光情報を7ヶ国語で発信できるWEBプラットフォーム。JAPAN TIMELINE の特徴は、観光地のみを掲載するのではなく、“今、この地域で起きている生の情報” を、TIMELINEに更新することができること。

●GUIDEST
日本に旅行をしたい世界中の方と、日本旅行におけるコンサルタントをマッチングする CtoC のサービス。
日本旅行に行きたいと計画をしている外国人と、日本の観光に詳しいツアーガイドなどを繋げるCtoCのWEBサービス。無料で日本旅行の旅程を作成し、それを予約できることを主なサービスとしている。
GUIDESTには、Japan Concierge と言われる日本の観光案内に長けた方が登録している。
 日本旅行を検討している外国人の方は、日本旅行における希望をWEBサイト上で入力し情報を当社に送信。弊社が、そのお客様に適切な Japan Concierge を指定し、WEBサイト上でつなげる。 

▼Web事業
SEO
SEO対策における各種サービスを、SEO会社や広告代理店に提供(OEM)している。
  
海外の旅行会社に企画・提案を行うことで収益を得る形となっている。
少数精鋭による事業運営
ウェブサイトによると、社員の半分が訪日旅行事業に従事していて、インターネットメディア事業は全体の25%となっている。
収益の多くはSEO部の少数精鋭が生み出し、海外の旅行会社向けの営業等に注力。
※2017年9月にSEO事業部は全て譲渡し、旅行業一本に絞った。
  
利益率が低いことからアジアからのツアーを敬遠しがちな大手旅行代理店などに対して、
「ある種のイノベーションのジレンマに陥っている競争相手に奇襲攻撃を仕掛ける」ことで一気に成長を加速させた。

ソフトバンクとJTBの新会社

要約

アリトリップ内で販売を行い、中国本土がターゲット。
旅行後の物販など旅あとにも注力。

2015年10月、
JTBとソフトバンクはこのほど訪日外国人旅行者ビジネスを対象とした戦略的事業提携を締結した。これに伴い、ソフトバンクは旅行業を行う新会社を設立。
▼ビジネスモデル
 具体的には(1)「旅まえ」で市場調査と認知度を上げるプロモーションを進め、(2)「旅なか」でアプリやWi―Fiなど当社が培ってきたICTを活用して日本の商品を購入してもらう仕組みを作り、(3)「旅あと」で越境ECからリピート購入していただき、購買客を定着させる――という一貫したコンセプトで越境ECをサポートします。これらのビジネスインフラ事業を中国・アリババグループやJTBと連携し、展開

▼中国アリババとの連携
取り組み第一弾として、2015年11月11日より、中国・アリババグループ(阿里巴巴集団)が運営するOTAサービス「アリトリップ(Aritrip、阿里旅行)」内に専用サイト「日本汐留旅行旗艦店」を開設。訪日観光客に向けた旅行コンテンツの販売を開始。
新設される専用サイト「日本汐留旅行旗艦店」では、宿泊や国内パッケージ商品の予約、チケットの販売、Wi-Fiレンタル、クーポン配信などに加え、観光情報の提供などを行います。
中国からの訪日旅行に特化。年間利用目標は600万人。

訪日客の帰国後(旅あと)に、インターネットで日本の商品を購入する「越境EC」を活性化する取り組みを進めている。その一環で、旅行前(旅まえ)や旅行中(旅なか)からソフトバンクグループ内企業のIT技術を駆使し、旅あとの越境ECに向けて観光サービスやプロモーションを展開。現在のターゲットは“爆買い”で注目を浴びる中国本土の観光客。
今後は、「アリトリップ」のスマホアプリを通じて買い物や観光情報の発信、グルメや小売りなどを含めた店舗への集客などを目指すほか、ソフトバンクグループが行う決済サービスにも対応予定。 
さらに、「日本汐留旅行旗艦店」を「Yahoo! JAPAN」と連携し、日本を訪れる旅行者のタビマエやタビナカ、タビアトへのアプローチとして、国内での各種サービス利用を促進するだけでなく、帰国後にも日本発の商品購入が速やかに行えるように取り組む計画だ。 

みちトラベルジャパン

この段落の要約

インバウンドの手配旅行の会社。

みちトラベルジャパン株式会社
2006年設立

日本を訪れる旅行者に旅行サービスを提供(インバウンド)
手配旅行の会社 
みちトラベルジャパン株式会社は、世界中から日本を訪れる旅行者に旅行サービスを提供する旅行会社です。
顧客の個々の”旅行への思い”を大切に考え、”テーラーメイド”でアレンジ。

日本を熟知し、海外からのお客様の目線を理解したスタッフが、思い出に残る快適な旅行、イベントをきめ細かくお手伝い。

海外からの顧客、友人など大事な方々のプライベートの旅行に、また、海外からの顧客が含まれる企業イベント(会議、インセンティブツアー)等の企画などの際に利用。

ミヤコ国際ツーリスト

要約

ムスリム専用の訪日ツアーの手配旅行。

ムスリムに特化した訪日ツアー。1985年設立
2015年より東京事務所をオープンし訪日外国人観光客の成田・羽田空港受け入れや、都内・関東エリアの旅程管理業務を行っています。
 ▼理念
観光として、ビジネスとして…世界規準の発想で提案し、日本的な心の通った接客を行います。

ムスリムフレンドリーツアー
世界のムスリム人口は今や20億人。特にアジアには10億人をこえるムスリムが暮らしており、ミヤコ国際ツーリストは「By the Muslim, For the Muslim」をテーマに、訪日ムスリムへの快適な旅行プランを提供。

「ムスリムが同行する安心のハラール対応」
当社に在籍する敬虔なムスリムの社員が、彼らへの「ハラール対応」をOMOTENASHIの精神で日々誠実に行ない、同胞ムスリムに素晴らしい日本の旅を提供。また関連団体であるNPO法人日本ハラール協会ではレストランやホテル、観光施設で働く皆様へハラールに関する正しい知識を広めていく為、「ハラール接遇主任講習」を実施し、訪日ムスリムの旅行環境がより便利で快適になるようにしています。
 受付(メール・電話)→見積もり→手配→添乗
 
1DAYツアー
フリープランで来日した方に提供する日が得るツアー。
カテゴリ毎に選べるが、種類は少ないです。
アウトバウンド(法人中心)も注力
ビジネス視察・研修旅行ではアウトバウンドもグローバル化が進む中、企業の海外視察は増々重要に。支援の心をモットーに顧客のニーズに合わせた海外視察旅行の提案。インバウンド業務で培われた幅広いネットワークを生かしたプランニング実行。

トライアングル

この段落の要約

訪日の手配旅行、個人も団体もあり。
ムスリムも扱う。海外支社あり。

インバウンド訪日旅行専門 ランドオペレーター。
ムスリム(ハラル)ツアーも
トライアングルは“We do Happy Business”をスローガンとして掲げている。
海外支社のあるインバウンドサービス
 
▼沿革
1995年 ビーエーアールホテルセンターとして訪日外客のホテルフロント業務開始
2007年 トライアングル設立、ホテル予約センター業務開始
2009年 団体訪日旅行ランドオペレーター業務開始
2011年 中国取引開始
2012年 モスリム(ハラル)団体取扱い開始。
 
団体旅行 サンプル パッケージ
シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、香港、カナダからの訪日旅行客を中心として、 それぞれの国・お客様のニーズに適した行程を作成し、宿泊施設、食事施設、観光施設、バス、ガイド等を手配。
基本行程のお見積りや、コース作成の相談にも対応。
日本語、英語、中国語、広東語、インドネシア語、マレー語での対応が可能
 
個人旅行 パッケージ
宿泊施設のみの手配はもちろん、交通機関や食事施設、観光施設等を盛り込んだ少人数グループ用パッケージ商品の提案も行っている。 

神州トラベル

この段落の要約

訪日の手配旅行。団体がメイン。

インバウンド旅行(外国人訪日旅行)専門
2001年 設立 

手配旅行
▼ 団体旅行
海外からの顧客に対して、宿泊・食事・バス・ガイドなどの手配をする。

▼ インセンティブ旅行
コストパフォーマンスの高い企業訪問、行楽地の選定など豊富な経験を持ち合わせている。

▼ 富裕層向け旅行サービス
富裕層向けの豪華なサービスを完全オーダーメイドで提供。

▼ 教育旅行
近年、日本は海外の学校より修学旅行・学校交流先として大変注目されている。海外の学生に、学校交流や日本ならではの体験学習を提供する。

トラベルバル

この段落の要約

訪日観光の国内における手配旅行。

訪日旅行者向け日本国内の旅行手配
 株式会社トラベルパル 2010年設立

株式会社トラベルパルは主に海外からの母国語を日本語としない訪日旅行者のために国内旅行の手配等を行っています。
航空券、国内旅行ツアー、ホテル予約、送迎などの手配をはじめ国内の旅行に関する情報の提供もしております。日本の良さを知ってもらうことで訪日旅行者の増加を目指しています。
 サイトでは国内旅行のツアーやチケットの販売ならびに日本国内の旅行に関する情報を提供している
英語、中国語、日本語
航空券、ツアー、ホテル、空港送迎

TAS

この段落の要約

手配旅行とBtoBあり。東南アジアに強い。
団体も個人も幅広く取扱い。 

訪日旅行(インバウンド旅行)専門
設立 1979年 

▼経営理念
「日本に来てよかった!」「また、日本に絶対来たい!」
「日本に来て素晴らしい思い出ができた!」と全ての訪日客が思える最高の旅行サービスを提供します。
 
TAS(東京アセアンサービス)は1979年に訪日旅行を専門とする旅行会社として設立され、今日まで100万人以上の世界中のお客様にサービスをご提供。東京本社、また海外の営業所の経験豊富なスタッフがお客様の言語、生活習慣、宗教、嗜好などに配慮し不自由なく訪日旅行を楽しんでいただけるよう手配。
より多くの海外からのお客様にサービスを提供するため、英語、中国語(北京語、広東語、福建語)、タイ語、インドネシア語、ベトナム語をはじめとする様々な言語を話す経験豊富な添乗員・ツアーガイドをご用意し、海外のお客様に日本の素晴らしさを伝える手伝いをします。
訪日旅行といえばTASと世界中の全ての顧客に言ってもらえるように最高のサービスを提供していきます。
 
・経験豊富なスタッフにより移動手段、ホテル、バス、食事、観光、ガイドを確保するランドオペレーター業務。手配旅行。
・海外の旅行会社向けに様々な魅力的なツアーを提案する業務。BtoB
 
団体旅行
インセンティブ旅行・教育旅行
個人旅行(FIT)
富裕層向け旅行・特殊旅行サービス

あさひ国際旅行株式会社

この段落の要約

業界有数の資格保有率。
基本的に現地法人とのBtoBで商品販売。

1996年設立
地域密着型の旅行会社として20年。社員30名中、資格取得者は25名(延べ人数)。業界有数の資格保有率。
旅行代理店業を中心に損害保険代理、家事代行サービスも展開。
海外のすべての旅行会社(お客様)に訪日旅行のサービスを提供しています。

海外・国内旅行の経験豊富なスタッフによるホテル・移動手段・食事・観光・ガイドを確保するランドオペレーター業務、海外の旅行会社向けの様々なユニークなツアーを提案する業務が主要な業務。
ベトナム・インドネシア・タイなどの東南アジア諸国を初めとした多くの国からの観光客を受け入れ、他社には真似できないお客様のご意見・ご要望を最大限生かしたツアー内容をアレンジしている。
サイトはFECE OF JAPAN 

奥ジャパン

この段落の要約

イギリスに本社。
マイナーな地域の手配が得意。

Travel off-the-beaten­-track Japan |
イギリス。インバウンド(日本行き・日本国内)旅行
 
弊社は英国に本社を置き、京都に支店持つ、日本国内の旅行を専門としたインバウンドツアーオペレーター。全国各地のツアーを手配しておりますが、 とりわけ、日本であまり知られていないツアーの提供を得意としています。
個人のセルフガイド(ガイドなし)、小人数のガイドつき両方のツアーを提供してお り、中山道や熊野古道などのツアーを始め、欧米・オーストラリアからのお客様を中心に年々取り扱い数が増加傾向にあります。
日帰りも宿泊もあり

ヒューマニック

この段落の要約

外国人客と宿泊施設をつなぐ。
事前ヒアリングなど行う。

1992年創業
3ヵ国語による対応により、お客様も安心
人材派遣業と飲食業、海外留学事業もあり

外国人旅行者と日本の宿泊施設とをつなぐ
訪日外客数の増加により、社会ではインバウンド事業の飛躍がさらに求められている。 グローバル時代の先を見据え、ヒューマニックは「リゾート人材派遣事業」において培ってきたノウハウをベースに、当社ならではの留学事業、さらには飲食事業を展開、独自のビジネスモデルを展開し続け、実現しています。
 
外国人が日本に旅行するとき、心配なのは、イメージ通りの宿泊や観光ができるのか、ということ。一方、日本の旅館・ホテルは、外国人のお客様に宿泊してほしいけれど、宿泊前にスムーズにお客様との交渉を済ませておきたいと希望している。ヒューマニックの「See Japan」サイトは、外国人旅行者と日本の宿泊施設とをつなぐ、きめ細かいサービスを提供。
 
▼オリジナルの宿泊・旅行プランを提案
日本に旅行するときに「この地域に何泊したい」「こんな日本旅館に泊まりたい」といった要望を持つ外国人客が多くなっています。できあいの旅行プランでは要望に対応することはできないです。20年以上の実績を活かしオリジナルの宿泊・旅行プランを提案。
 
▼困ったときにも全力でサポート
日本の旅館・ホテルは、外国人客に来てほしいけど、誰かが間に立って交渉してもらいたいという希望があります。ヒューマニックのトラベル・コーディネーターは予約していきなり宿泊ではなく、あらかじめ外国人のお客様ときめ細かいやりとりをしますから、宿泊後に「言った、言わない」のトラブルがほとんどないとのことです。旅行中の要望や、困ったことがあったときも全力で対応。

ジャパン九州ツーリスト

この段落の要約

九州内に特化した訪日手配の会社。
通訳やガイドも行う。

福岡県北九州市の外国人向け旅行会社
地元北九州市を中心とした福岡、九州で、日本人や外国の顧客に楽しい旅を提供
2008年設立

外国人向け旅行 ~北九州&福岡&九州~
お客様の要望に応えるツアーの企画から、貸切バス、食事や宿泊の手配、訪問先や観光地のアレンジから通訳や観光ガイドまで全てのサービスを行っている。 
①テーラーメイド旅行
②研修・視察旅行
③日本文化体験
④観光ガイド
⑤ゴルフツアー
 
● サービスの案内
日本人や外国のお客様に楽しい旅行サービスを提供している。
北九州市や福岡を中心とした九州一円を網羅。
①北九州の産業観光
②近代化産業遺産巡りツアー
③日帰りバス旅行
④研修・研修旅行
⑤外国向け旅行
⑥団体・グループ旅行

以上、訪日旅行業に参入している旅行会社の特徴やメイン事業、及びに近年の動向をまとめてみました。

訪日旅行市場における旅行業界全体の分析はこちらの集約版記事でまとめています。

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