飛行機の事故は大惨事を招いてしまうので交通手段のなかでも、特に安全面において厳しい基準を設けております。すこしでも不安要素があれば飛ばすことはできないので、遅延は結構な頻度で起きています。
今回は飛行機が遅延した時の対応と、遅延理由別の補償内容を解説します。お得な遅延用の保険内容も合わせて紹介します。
飛行機遅延時の対応の結論
遅延しても現地に着けば業務遂行なので補償はなし
但し遅延理由が航空会社理由の場合は、別交通手段への振替対応や宿泊費用負担もしてくれる
飛行機遅延の2つの理由
まずは飛行機遅延時の対応や受けられる補償内容は、遅延の理由によって大きく異なります。
理由①:航空会社責任の遅延
ー 機材トラブルなど
理由②:不可抗力による遅延
ー 悪天候による一時見合わせなど
航空会社責任の場合は、航空会社負担で振替などの補償を手厚く受けれます。一方で台風など天候が理由の場合は補償は一切無くなります。つまり基本的には悪天候のリスクは旅行者が背負うことになります。理由別に詳細をみていきましょう。
飛行機の遅延理由が不可抗力の場合:補償なし
不可抗力な遅延理由とは、台風などの悪天候や現地でのテロ行動などが当てはまります。またたまにあるのがバードトラブル(鳥が機材に入り込んだ的な)です。
不可抗力な理由で遅延した場合は、基本的に補償は一切なしです。というのも、飛行機と旅客の契約は「出発空港から到着空港までの旅客を運ぶこと」が全てです。なのでどれだけ遅れても現地まで移動すれば補償は受けれません。
欠航になった場合は、上記契約内容が履行されていないので払戻し適用可です。欠航になった際の詳細はこちらの記事で。
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飛行機の遅延理由が航空会社理由の場合:補償あり
契約内容が上記だとは言え、遅延理由が航空会社責任の場合は航空会社が悪いのでしっかりとした補償をしてくれます。機材トラブル遅延は航空会社の努力で減らせることではありますしね。余談ですがJALが遅延率1番少ないです。
シチュエーション別の遅延時の補償内容を解説します。
補償パターン①:飛行機遅延で到着時の終電がない場合
航空会社理由の飛行機遅延で、現地への到着が深夜になってしまいホテルまでの終電がない場合はタクシー代を負担してくれます。または大型都市の場合中心部までのバスチャーターを用意してくれるときもあります。
ANA/JALなどだとこれらの上限は15000円が目安です。
補償パターン②:飛行機遅延で宿泊が余分に必要な場合
航空会社理由の飛行機遅延で、出発が翌日になり余分に宿泊が必要になった場合の宿泊ホテル代とホテルまでの交通費を負担してくれます。これらの上限も15000円が目安です。
補償パターン③:別の交通機関に乗り換える場合
大幅遅延が決定した段階で、現地まで行くための別の交通手段への振替が可能です。新幹線や他社飛行機便でも可能です。その交通費が飛行機チケットより高ければ、その交通費の差分を負担してくれます
飛行機遅延対応:LCCの場合は補償なし
JAL/ANAや大手海外航空会社の場合は上記内容で似たような対応ですが、LCCは基本的に補償なしです。さすがに自社の機材トラブルの場合のみ、他便への振替のみ補償してくれますが、その振替も「自社便のみ」変更可能です。
飛行機の大幅遅延時でもホテルやタクシー代負担などは、基本的にないです。
飛行機遅延時の補償:乗り継ぎ便の場合
乗り継ぎ便が発生するのは国際線がメインだと思います。通し購入(1つ目の飛行機と2つ目の飛行機をまとめ購入すること)なら、乗り継ぎ便の補償対応ありです。この場合は理由が航空会社の都合や天候不良どちらであっても、対応をしてくれます。
1つ目の便が遅れて乗れなかった場合は2つ目の便の振替対応をしてくれます。
バラバラに航空券を自身で購入している乗り継ぎ便なら一切補償されません。大体の場合通し購入が一般的です。バラバラに航空券予約の乗り継ぎは相当な航空券上級者です。
飛行機遅延確定時の対応
飛行機遅延確定時にまずすることは、理由を見極めることです。対応はシンプルです。
・不可抗力的な理由なら、動くのを待つしかない
・航空会社理由なら、別便などへの振替を依頼することも可
飛行機の遅延情報の確認方法
自身が搭乗予定の航空会社のWebページの「運航情報」を見れば全便の状況が表示されています。また出発地、到着地の空港のWebページにも各便の状況が記載されている場合もあります。
僕の経験則としては航空会社の方が早いです。JALの状況はこの運航情報ページで確認できます。
飛行機遅延に対応した保険
いくつかの海外旅行保険には「航空機遅延特約」がついており、飛行機遅延時の補償があります。なかなかお得なので参考までに紹介します。特に損保ジャパンは推し出していますね。
飛行機遅延の保険で受けられる内容
この保険の補償は飛行機の遅延関連の理由により「目的地で受けるはずだったサービスが利用できなかった場合」に適用されます。具体的には下記内容が該当します。
宿泊施設の客室料、食事代、国際電話料等通信費、目的地において提供を受けることを予定していたが、提供を受けることができなかった旅行サービスの取消料、交通費(宿泊施設への移動に要するタクシー代等の費用等)
海外旅行保険の航空機遅延特約の補償金額は2~3万円が上限として決められている場合がほとんどです。
飛行機遅延の保険で受けられる条件
飛行機遅延の保険補償を受けられる条件で気をつけるべきことが1つあります。「6時間以上遅延した場合」のみ適用されることです。6時間未満の遅延では適用されません。
遅延理由に関しては、航空会社都合の場合はもちろんこと、台風など悪天候理由でも補償されます。ただし地震/津波などの大きな災害の場合はダメです。この場合遅延じゃなくほぼ欠航になるのであまり関係ないですが。
飛行機遅延の保険の料金
1週間分でも100~500円ほどで保険内容を追加できるのでお得です。
飛行機遅延の対応/補償まとめ
飛行機が遅延した場合は、航空会社都合なのか?、不可抗力なことなのか?、まず理由をしっかり把握しましょう。航空会社都合ならしっかり然るべき補償をしれくれます。
飛行機欠航の場合の対応はこちらで詳細解説しています。
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