JRが訪日旅行業に本格参入!新幹線が与えるインバウンド業界への影響とは?

投稿日:2017年8月9日 更新日:

飛行機と並び国内の2大移動柱になっているJRが運営する新幹線についての記述です。今は訪日市場のシェアは飛行機に劣っており、訪日外国人をより取り込むために、JRも直接訪日旅行業界に本格参入しています。

JR各社の数値的な基本情報や国内旅行における動向はこの記事を参照ください。

訪日部分のみによる各社の売上高・収益などは発表されておらず数値データは取りきれておりませんが、訪日外国人向けの施策は決算書内容も参照させていただいています。

JR東日本

この段落の要約

訪日外国人向けのチケットを多種販売。
窓口・駅ビルの改善や予約サイトの改善などオン・オフラインともに改善。
外国人に対しての情報提供を強化。Wi-Fiサービスも。
シンガポールに訪日拠点となるカフェもオープン。

訪日外国⼈旅⾏者向けにおトクに旅⾏できるフリーパスについて、⻄日本旅客鉄道株式会社と共同で新商品を設定するほか、既存のパスの効⼒等の⾒直しを⾏いました。また⽻⽥空港の「JR 東日本訪日旅⾏センター」(JR EAST Travel ServiceCenter)を拡⼤するほか、海外向けのインターネット予約サービス(JR-EAST Train Reservation)の多言語化、エキナカ等での免税販売対応の拡⼤など、受⼊れ体制の強化についても取り組みます。
 
1.東京・⼤阪「北陸アーチパス」
訪日外国⼈旅⾏者を対象に、JR 東日本・JR ⻄日本の共同商品として、東京〜北陸〜⼤阪のご旅⾏におトクなフリーパス発売。
フリーエリア内の特急(新幹線含む)・急⾏列⾞・普通列⾞の普通⾞指定席(特急「はるか」は普通⾞自由席)が乗り降り自由
海外発売 ⼤⼈ 24,000 円、小児 12,000 円
国内発売 ⼤⼈ 25,000 円、小児 12,500 円
 
2.JR EAST PASSのリニューアル
JR EAST PASS(東北エリア)
発⾏日から 14 日間のうちの任意の 5 日(フレキシブル 5 日)
 海外発売 ⼤⼈ 19,000 円、小児 9,500 円 
 国内発売 ⼤⼈ 20,000 円、小児 10,000 円
 
JR EAST PASS(長野・新潟エリア)
発⾏日から 14 日間のうちの任意の 5 日(フレキシブル 5 日)
 海外発売 ⼤⼈ 17,000 円、小児 8,500 円
 国内発売 ⼤⼈ 18,000 円、小児 9,000 円
他エリア管轄のJR社でも言えることですが、外国人専用価格のパスはどこも出しています。

3.オフラインサービスの拡充
訪日外国⼈旅⾏者の増加に伴い、窓⼝が混雑している現状を踏まえ、「JR 東日本訪日旅⾏センター」の拡充を計画。この度、⽻⽥空港(東京モノレール⽻⽥空港国際線ビル駅内)の「JR 東日本訪日旅⾏センター」について、拡張工事に着手。

4.オンラインサービスの拡充
海外向けインターネット予約サービス「JR-EAST Train Reservation」の機能拡充
海外向けインターネット予約サービスについて、機能拡充を図り、多言語化およびオンライン化を⾏う。2016/2には英語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語。

5.エキナカ・駅ビルにおけるサービス拡充
免税店販売
駅ビルポータルサイト「駅パラ」の多言語化
 ー言語:英語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語
エキナカカフェ・ベーカリーのムスリムフレンドリー試行
 ーメニューの一部においてハラール商品を期間限定で取り扱いしていました。

▼その他サービス
1.GALA湯沢
サービスコンシェルジュの配置、5ヶ国の外国語対応パンフレット、館内サインの整備 銀聯カード、免税販売対応、かんじき雪景色散策ツアー
2.海外におけるインバウンドプロモーション
 フランス国鉄駅での「駅弁」販売で駅弁⽂化の魅⼒を発信し、訪日旅⾏の PR を⾏言います。台湾の「PR01.TRADE SHOW TAIPEI」に出展、厳選した 13 ブランドを通じ、アトレの魅⼒を伝えます。
3.ホテルメトロポリタン仙台館内レストランにおける「ローカルハラル認証」の取得。ムスリムのお客さんが安心して利用
4.外貨両替センター等開設
5.訪日外国人向けプリペイド型SIMカードの販売

IT面でも下記5点の施策で訪日外国人の利便性をあげられるよう取り組んでいます。

1.タブレット端末を活用した多言語による情報提供の強化
訪⽇外国⼈旅⾏者への災害時の避難誘導や輸送障害時の機動的なご案内を充実させるため、駅に配備しているタブレット端末に、4言語(⽇英中韓)の⾳声情報、⽂字情報で情報提供を⾏うアプリケーションを導⼊。
■概 要 タブレット端末から発信される⾳声情報、端末画面に表⽰される⽂字報により、輸送障害時のご案内、災害時の避難誘導を⾏います。
 
2.訪日外国人向けに無料公衆無線LANサービスの提供拡大
(1)訪⽇外国⼈旅⾏者向け無料公衆無線LANサービス「JR‐EAST FREE Wi‐Fi」の提供駅拡大。2012 年 10 月開始。47駅になる。
(2)「成田エクスプレス」(N’EX)での無料公衆無線LANのサービス開始
 
3.訪日外国人旅行者向けの案内・情報提供の強化
(1)訪⽇外国⼈旅⾏者向け観光情報アプリの配信
   ㈱NTT データと提携し、㈱NTT アド・㈱JTB 総合研究所の提供している無料アプリ「Japan Travel Guide」内で当社グループの鉄道利用案内やエキナカ・ショッピング情報、東北観光推進機構の観光情報等の提供を開始。
(2)新幹線⾞内誌「トランヴェール」の多⾔語対応
新幹線⾞内誌の「トランヴェール」について、特集記事等を中⼼とした「要約版」を多言語対応でインターネット上に公開します。これにより、新幹線をご利用の訪⽇外国⼈
旅⾏者の皆さまにも、スマートフォン等で「トランヴェール」掲載の東⽇本エリアの歴史・⽂化等の情報を見られます。

(3)訪⽇外国⼈旅⾏者向け「列⾞ご利⽤案内動画」の公開
訪⽇外国⼈向けに当社を中⼼とした鉄道の利用⽅法を案内する動画を多言語で作成し、ホームページ等で公開。

4.Suica 電子マネーに関する案内の充実
ご案内動画の公開・放映、店舗による告知、HPによる告知
 
5.仙台駅の訪日外国人旅行者対応機能の強化
駅にある旅⾏のお店「びゅうプラザ仙台駅」内に、外国⼈向けの観光・旅⾏案内機能を整備するほか、駅構内に宅配・免税⼀括カウンターを設置するなど、仙台駅の訪⽇外国⼈旅⾏者向けのサービスを強化。

シンガポールにインバウンドの拠点「JAPAN RAIL CAFE」をオープン
情報発信・訪⽇サポート
コミュニケーションツールの設置
カフェ・物販
特にシンガポールからの訪日旅行者はリピーター比率が 7 割を超えており、定番の観光情報のみならず、ユニークで最新の日本の情報を求めています。「JAPAN RAIL CAFE」は、日本各地域の情報発信や、訪日旅行が好きな方々同士の情報交換等を促進することで、ASEAN における新しい形態のインバウンドの拠点をめざしています。

コンセプト
~本物の日本を体感できる「場」、お客さま同士が情報交換できる「場」~
サイトは4言語対応(英語、繁体字、簡体字、ハングル)

JR西日本

要約

広域周辺観光と受入体制強化に取組む。独自コースの開拓など観光面でのサービスにも注力。

1 西日本の魅力ある観光地の訴求、広域周遊観光ルートの整備
訪日外国人旅行者向け「名探偵コナン 鳥取ミステリーツアー」の開催地域と連携して訪日外国人旅行者向け「名探偵コナンミステリーツアー」を、5 周年にあたる今回は、原作者青山剛昌(ごうしょう)氏の出身地である鳥取県で開催。
 (2) 関西~北陸エリア~東京の広域周遊観光ルートの整備
好評であった「西遊紀行」(関西~中国・九州の広域観光ルート)に続き、新たな広域周遊観光ルートとして、関西~北陸エリア~東京を整備。北陸アーチパス。
 
2 受入体制の強化 ~訪日外国人旅行のニーズに応える取組み~
  (1) 関西空港アクセスの充実
   2016 年 3 月 26 日(土)から、特急「はるか」を 6 往復増発し、昼間時間帯に 30 分間隔で運転
  (2)「ICOCA&はるか」の商品内容の見直し
  (3)「関西エリアパス」「関西ワイドエリアパス」の自動改札ご利用開始
  (4) 東海道・山陽新幹線チケットレスサービスの導入
  (5) 訪日外国人向け無料公衆無線LANサービス(JR-WEST Free Wi-Fi サービス)の拡大独自の取り組みとして人気が高い訪日外国人旅行者向け無料公衆無線LANサー
ビス(JR-WEST Free Wi-Fi サービス)の利用駅および商業施設を拡大。

3 グループ会社の取組み
駅ナカコンビニでの免税サービス、プリペイド型SIMカード販売の開始
(2)「JR-WEST RAIL PASS」でのレンタサイクルのご利用開始
(3) インバウンド対応貸切バスの運行開始
サイトは4言語対応(英語、繁体字、簡体字、ハングル) 

JR各社の数値的な基本情報や国内旅行における動向はこの記事を参照ください。

JR東海

要約

外国人専用価格のジャパンレールパスの取扱い。
管轄内の各エリアの銘品を紹介するサイト立ち上げ。

ホットラインである東京ー大阪をも含む東海道新幹線も管轄するJR東海は6社で最大の収益高を誇ります。他JR社同様レールパスの設定はもちろんのこと、管轄エリアに対する観光需要歓喜など独自の施策を多くうっています。

▼ジャパンレールパス
外国人観光客向けの特殊なJR乗車券。7日,14日,21の期間3種類が発売されており、JRグループの急行・特急はおろか新幹線まで乗り放題(のぞみ・みずほ除く)の圧倒的コストパフォーマンスを誇ります。
7日間普通車で29110円。厳格な運営で日本人はだめ。購入要件は「外国の永住権・居所があり、日本に短期滞在に来る人」。 
▼JALとの提携
JALとJR東海の共同プロモーションが2009年より開始。JAL国際線を購入した人に対して、東海道新幹線を利用したリーズナブルツアーを提案。 
▼「いいもの探訪」
(まだ他言語対応していない)
JR東海は地域活性化に向けた新たな取組みとして、将来的なネット上での販売を目指し、地域の逸品や銘品等を紹介するサイトを立ち上げた。同サイトでは、同社沿線の愛知県や京都府など8府県における情報を中心に、「味わう、使う」をテーマに各地の銘品、逸品等を紹介する。2015年立ち上げ。2016年中を目安にサイト内で各地の逸品等を購入できるよう、ネット販売事業に向けた準備を進めています。
販売サイトは英語のみ対応

JR 東日本や JR 西日本と協力して、海外でも人気の高い「立山黒部アルペンルート」を中心に、高山・松本などの観光資源豊かな沿線エリアにも名古屋から便利にアクセスしていただける「アルペン・高山・松本エリア周遊きっぷ」を新たに発売し、昇龍道エリアと連携したインバウンドの取り組み

▼東海道新幹線のツーリストパス
東海道新幹線の開業50周年の2014年には「東海道・山陽新幹線ツーリストパス」も発売しています。
・訪日外国人旅行者の観光向けの商品
・沿線の魅力ある観光施設や便利な交通機関をセット(リニア・鉄道館(名古屋)、空中庭園展望台(大阪)、岡山城 (岡山)などの観光施設や世界遺産「富士山」へのアクセスに便利な新富士駅~河口湖・富士山駅のバス、など)
・東海道・山陽新幹線全線・全列車の自由席にフリー乗車が可能(普通車指定席も4回まで利用できます)
設定期間10月1日から2015年6月30日までで連続した5日間有効
2015年、大阪観光局(理事長:溝畑 宏)では、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)と連携して、同社が東海道新幹線沿線を紹介する観光キャンペーン「Japan Highlights Travel」の一環として、大阪が初めて集中的に取り上げられ、大阪ならではの観光スポットを紹介するキャンペーンを実施しています。今回の連携による JR 東海の Web サイトや沿線各駅での情報発信を通じて、大阪の観光情報がお客様に広まることで、大阪への観光需要がさらに高まる予定です。 

JR北海道

要約

社内の旅行部門で北海道内のツアー作成,周遊型切符の販売なども。
海外の旅行会社を有効活用。

▼基本戦略
 JR北海道では「ジャパンレールパス」「北海道レールパス」という周遊型切符の販売を強化。これが今の時点でのメインのプロダクト。JR北海道は旅行会社を持っていて、旅行商品を作っています。その中に札幌発の日帰り旅行商品があり、日帰りで温泉へ行く行程などがありますが、購買層の30%が外国人だというのです。今後は、日帰り旅行を含めて外国語での展開、あるいは外国の旅行会社に持っていって、航空券と一緒にした商品を作ってもらう等の施策もやっていかなければいけないです。
 
▼乗車券の販売
海外での乗車券の販売は、基本的には海外にある日本の大手旅行会社にしてもらう。もう一つの販路は、顧客が北海道に来てから特定の駅で直接窓口で買ってもらうという方式をとっている。また、インターネットの多言語化販売が2013年 9 月から始まりました。北海道ではいろいろな制約があって、まだすべての乗車券を販売できるわけではないらしいですが、2015年にようやく体制が整いました。
 
▼オフライン戦略
新千歳空港駅と札幌駅の 2カ所には、外国人専用のインフォメーションセンターを置いています。そこでは、北海道レールパスの販売や海外で買った乗車券の引き換えも行っています。文字どおりインフォメーションセンターとして使われる外国人も多くいます。非常に便利に旅行のプラン作りまでできる。特にタイの顧客は何も用意せずに来て、旅行の行程作りをするような使い方もできます。二つの駅に光ファイバーを引く工事をしてWi-Fiが使える環境になります。

▼北海道新幹線のフリーパス
2016年3月26日の北海道新幹線開業を受け、JR北海道とJR東日本は4月から訪日外国人向けフリーパス「JR East-South Hokkaido Rail Pass」を発売。
定額料金で札幌や函館、新千歳空港を含む道南地域に加え、東北地方を含む東日本エリア全域の新幹線や特急列車、東京モノレール全線、仙台空港鉄道などに自由に乗れます。
JR北海道やJR東日本エリアの主要駅や空港で購入ができるほか、海外の旅行会社や旅行代理店で引換証購入後、日本で引き換えられるようになっています。
 料金は、海外発売分が大人(12歳以上)1人2万6000円、国内発売分が2万7000円。小児料金(6~11歳)は半額。有効期間は発行日(海外発売の場合は引き換え日)から14日間のうち任意の6日間となります。

▼その他サービス
訪日外国人受け入れ施設への支援事業「インバウンド・サポートサービス」を2005年7月より開始。
訪日外国人向け、Web宿泊予約ポータルサイト「J-reserve.com」
翻訳・通訳などの言語サポートサービス
 
JR北海道は訪日外国人向けの輸送サービスとして、ヤマト運輸と連携し、2016年1月より期間限定で、JR新千歳駅内に専用カウンターを設置し、札幌市内のホテルに当日中に手荷物をお届けするサービスを夏期についで開始。
 サイトは4言語対応(英語、繁体字、簡体字、ハングル)

JR九州

要約

アジアを中心に、九州内周遊チケットを販売、列車やクルーズ販売も注力。
サイトも4言語対応。

▼音声・映像活用クラウドサービス
2016/3、訪日外国人への各種サービスの向上を目的に、JR九州博多駅において音声・映像活用クラウドサービスRECAIUS(リカイアス)の実証実験を行っています。
 本実証実験では、JR九州博多駅中央みどりの窓口に、訪日外国人のきっぷの購入サポートや、サイネージによるナビゲーション、緊急時の多言語表示・音声案内などRECAIUSを用いた混雑緩和のサービスを導入し、効果を検証した上で訪日外国人へのおもてなし・サービス向上を目指します。
 
▼乗車券販売
2015年上期は海外客向けの主力商品「JR九州レールパス」をアジア圏で販売促進したほか、特急「ゆふいんの森」の一部を1両増結するなどして、外国人観光客の需要増を取り込んでいます。
海外客向けの主力商品「JR九州レールパス」をアジア圏で販売促進したほか、特急「ゆふいんの森」の一部を1両増結するなどして、外国人観光客の需要増を取り込んでいます。

JR九州は国内及び、アジアからの九州への誘客を強化するため、九州一周豪華列車等の運行、地域と連携した商品開発と国内外への情報発信・プロモーションの実施により、九州観光の創造に向けた各種施策を積極的に展開しています。9つのD&S列車が運行している。海外の富裕層向けのクルーズトレイン「ななつ星in九州」もあります。

▼JR KYUSYU RAIL PASSの設定
九州新幹線やD&S列車も乗車できる乗り降り自由のフリーパス
北部九州エリア版と全九州版があります。
海外の旅行会社や国内の支店・主要駅で購入できます。

購入実績は2006年度の11600枚から2013年度には約100000枚と増加
市内と周辺のFUKUOKA TOURIST CITY PASSも販売

タイ・シンガポールに対しても、九州の認知度向上の取組み
各種媒体を用いた情報発信、海外メディアの招請の開催など、海外旅行会社の招請・広告支援など。

主要観光地へのアクセス、モデルコースやショッピングゾーン等を紹介するガイドブックやリーフレットを用意するほか、時刻表の外国版の作成・配布をおこなっています。
博多駅等の観光案内所では観光・交通案内を英語・韓国語・中国語で対応するほか一部ではレンタカーや宿泊の手配も行います。
サイトは4言語対応(英語、繁体字、簡体字、ハングル)

JR中四国

要約

周遊パスの企画には力を入れている、海外の旅行会社と協業。
駅に通訳機能ありのタブレット導入。 

JR西日本とJR四国、訪日外国人旅行者向け「瀬戸内エリアパス」のエリア拡大。
2015年2月から展開している「西遊紀行」プロジェクトの取り組みを発表し、訪日外国人旅行者向けに発売している5日間有効の「瀬戸内エリアパス」の対象エリアと対応路線の拡大を行なうと発表しました。「西遊紀行」プロジェクトは、関西から西への観光ルートの整備と認知度向上による誘客促進を目的とし、関係自治体と協力しながら進めています。

▼外国人観光客向け四国広域鉄道パス
「ALL SHIKOKU Rail Pass」
BtoB戦略で、FIT市場にプロモーション。
 航空会社・旅行会社を通して、海外支店・現地法人・現地代理店・旅行会社へ販売。
 
香港の大手旅行会社が企画したツアー観光客が2016年3月30日(水)よりアンパンマン列車に乗車すると発表しました。
このツアーは香港の大手旅行会社であるEGL TOURS(東瀛遊旅行社有限公司)が半年間に渡り企画した。乗車する車両は南風6号のアンパンマン列車で、3月30日から9月30日までの約半年間の設定となっています。
 

▼駅にタブレット導入
JR四国は、増加する外国人旅行者への観光案内サービスを向上させるため、2015年3月から管内の主要駅とJRの旅行代理店など計10カ所に、通訳アプリなどを搭載したタブレット(多機能携帯)端末「iPad」を本格導入しています。
また、外国人観光客の利用が多い主要4駅とワープ高松支店では、有料アプリの英語、中国語、韓国語の通訳を介して、列車の運行状況やきっぷの払い戻しなど、複雑な案内も行えます。
訪日外国人向け四国広域鉄道パス「ALL SHIKOKU Rail Pass」を販売。平成24年の初年度は1297枚、25年度は2903枚、26年度には5千枚、27年度には1万枚の販売が見込まれるなど外国人旅行者が急増しています。

サイトは4言語対応(英語、繁体字、簡体字、ハングル)
R四国では営業部誘客戦略室内にインバウンド担当を設けており、訪日外国人旅行者の四国への誘客、および鉄道の利用促進に取り組んでいます。

国鉄分割民営化により分社化したおかげで各エリアが主導となって、各エリアに特化した施策を打てるようになっています。訪日外国人客に対する投資額も半端ないJR各社なので今後の取組みや結果が楽しみです。

訪日旅行市場における旅行業界全体の分析はこちらの集約版記事でまとめています。

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