ITパスポート試験の参考書・問題集11選と独学勉強方法【最新版】

投稿日:2020年5月20日 更新日:

国家資格であり、情報処理・IT系資格全ての導入編とも言えるITパスポート。僕は70時間ほどの勉強時間を割き、9割強の点数を取れました。

絶対に合格できるITパスポートのおすすめ勉強方法を解説しますが、特に重要なのが参考書・問題集選びです。ITパスポートの主要参考書全てに目を通した上で、おすすめ参考書を徹底的に比較しました。

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ITパスポート試験の概要

試験時間は120分で全て4択の問題が100問出題されます。テスト形式はCBT方式と言われ、受験会場に用意されたPCで受験を実施し、終了後に即座に合否が分かります。テストは各地で月に1回は行われており、3ヶ月前~前日まで申込可能です。

3分野に分かれて問題が構成されており、合格基準は次の2つを満たすことです。

試験全体1000点中600点以上を取得

3分野それぞれで30%以上の点数を取得

平均合格率は50%前後で、国家試験の中では難易度の低い資格です。

インターネットの仕組みの基礎を把握しているという証明ができ、最低限のパソコンのことを知っているということで事務職などの就職の際にメリットになることが多いです。

ITパスポート試験のおすすめ参考書

まずITパスポート試験の参考書は、春と秋2回の問題の傾向や新内容を加味した上で、毎年11~12月頃に改定版が発行されます。新年度版の参考書・問題集は11~12月に新たに変わることが一般的です。

また基本的にほとんどITやWebに関する知識がゼロ状態の人向けの参考書となっています。

おすすめ参考書①:平成31/01年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室

完全初心者向けで、非常に説明が分かりやすいおすすめ参考書です。 図解や表などを用いた描写が多く、難しい概念もしっかりイメージとして捉えやすくなっています。

まとめた学習時間を確保しにくい人を想定した構成になっており、単元ごとに短く細切れで学習しやすいようになっています。量は多くないですが、各単元ごと確認問題もついており、アウトプットでの確認も交えながら学習を進められます。

これは他の参考書でもほとんど同様ですが、各項目がストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系3分野のどれに該当するのかはしっかりと明示されています。
価格:1706円

おすすめ参考書②:  (全文PDF・単語帳アプリ付) かんたん合格 IT パスポート教科書 2019年度

上記の「栢木先生のITパスポート教室」に構成や図解を用いた説明方法などはかなり似ている参考書です。同様い説明が分かりやすく初心者にもおすすめです。

違いとしては、「かんたん合格」の方がより詳細な説明が多く、ITパスポート関連の知識はよりつけやすいでしょう。逆に勉強時間最短での合格だけが目当てならば、「栢木先生のITパスポート教室」の方がおすすめです。

価格:1052円

おすすめ参考書③:(2019年度)いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集


タイトルの通り参考書も問題集も1冊で兼ねている優良な1冊です。購入参考書を1冊で済ましたい方は、「ITパスポート絶対合格の教科書」が絶対におすすめです。

3分野がさらに15章に分かれており、各章に演習問題がついています。最初から実際の問題を意識してアウトプットしながら進めたい方におすすめ。 全部で172問と問題量もたっぷりで、コスパは良い1冊です。

順番は上記のがよい、企業活動/法務から入りで、ややITパスポートの全容掴みにくい

価格:1702円

おすすめ参考書④:よくわかるマスター ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集

こちらも参考書+問題集が1冊にまとまったシリーズです。ページの端側は参考情報・用語解説などの補足説明が詳細に記載されており、情報量が非常に多い参考書です。書かれている内容自体は良いのですが、正直説明自体はやや難しいです。初心者ではなく、ある程度知識がある方におすすめの本です。

CD-ROM付で18年分の過去問が収容されており、実際の試験同様に自動採点ができ、また解説もしっかりついています。また重要解説は動画で見られる充実ぶりです。

内容豊富なだけあって本のサイズが大きく、持ち運びにはやや不便です。勉強方法や当日の迎え方などの試験に関するお役立ち情報も豊富です。

価格:2376円

おすすめ参考書⑤:キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 平成30年度 (情報処理技術者試験)


一部漫画混じりの解説で、初心者にとってもあらゆる概念を把握やすいです。勉強嫌いな方の導入編参考書としてバッチリです。

参考書付随にしては問題量も豊富で魅力てなのですが、 問題と解答が同じページにありたまに見えてしまうことがあるのが残念です。

価格:2030円

おすすめ参考書⑥:よくわかるマスター itパスポート試験 直前対策 1週間完全プログラム

同じ「よくわかるシリーズ」ですが、こちらは通勤時でも持ち運びやすい漫画サイズです。1週間で概念と各単元の重要部分を抑えることにフォーカスしており、毎日どれだけ進めれば良いかもスケジューリングしてくれています。時間がない人や、スケジュールを切られた方がやりやすい人におすすめです。

すこない紙面の中で、文章詰め込みではなく表やイメージ図がメインとなっています。

おすすめ参考書⑦:情報処理教科書 出るとこだけ!ITパスポート 2019年版


図は少ないですが、説明文章はかなり分かりやすいです。IT初心者にとっても手に取りやすいように、いろんな説明が日常にリンクさせたイメージのつきやすい内容で施されています。

参考書全体の構成も試験での出題数が多いところに比重を置かれています。問題数は少ないです。

価格:1706円

ITパスポートのおすすめ問題集

上記で紹介した参考書いずれか1冊をこなして、下記いずれか1冊の問題集をこなせばバッチリでしょう!ITパスポート試験の問題集も、参考書と同様に毎年11~12月頃に改定版が発行されることが多いです。

おすすめ問題集①:平成31/01年 栢木先生のITパスポート教室準拠 書き込み式ドリル


人気参考書「栢木先生のITパスポート教室」に対応した問題集です。全部実際のテスト形式と同様の穴埋め形式での出題です。問題数は多いですが、各解答における解説は豊富ではないです。いずれかの参考書で概要を把握してから問題集に入りましょう。

問題ページには、各問題を解くための要点や考え方の解説は豊富です。どの問題に対して、どの知識を引っ張ってくれば良いのか、どのように考えれば良いのかという考え方を身につけられます。

「ITパスポート教室」の対応箇所は記載しているので一緒に使えば効率的ですが、他に相性が良い参考書があれば別の参考書とこの問題集の組み合わせでもokです!

価格:2798円

おすすめ問題集②:ITパスポート過去問題集 かんたん合格


ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系と3分野別で重要な問題がまとまっており、ぎっしり274問が収容されています。解説も豊富で、見開きで左ページが問題・右ページが解説となっているので、内容も構成も分かりやすいです。

問題集でもインプットをより強化していけます。分野別問題集とは別に過去問も5年分収容されています。紙で最新2回分、残り3回分は電子版pdfで実施できます。

ITパスポート試験の解き方やコツなど、テクニック系の紹介も豊富です。

価格:1274円

おすすめ問題集③:平成31年【上半期】ITパスポート パーフェクトラーニング 過去問題集


実際の過去問題集のみが収容された問題集で、過去問がなんと15年分も紹介されています。冊子で最新5回分が掲載れており、他10回分はPDFで施せます。

但し問題と解答が一部同じページにあり、やや見にくいです。量をこなすようには良いです。

価格:1274円

おすすめ問題集④:平成30-01年度 ITパスポート 試験によくでる問題集 (情報処理技術者試験)

分野別に分かれており、解説も分かりやすく、非常に使い勝手の良い問題集です。実際の問題レベルに合わせて、作られた模擬試験もついていることは珍しく有難いです。

価格:1706円

ITパスポートの勉強時間の目安

4択一式のマーク式問題なので、30時間くらいの勉強でも合格する人はいますが、ITパスポートの勉強時間は60~100時間ほどが目安とされます。

僕は実際に80時間勉強しましたが、合格ラインだけで見ると50時間でも充分だったとは思います。

ITパスポートの勉強方法

では実際に僕も実践したITパスポートのおすすめ勉強方法を解説します。当記事で紹介している宅建や旅行業務取扱管理者など他の国家資格勉強方法に比較すると、工程は少なくなりますね。

STEP1.参考書で全体像を把握する

まずはITパスポートがどういったことを理解させたいテストなのか大枠を把握するために読み物くらいの感覚で参考書を一周読みましょう。暗記はもちろん不要で、詳細は理解できないままで大丈夫です。

「問題パターンを知るために問題集や過去問から始める」などはITパスポートの場合は避けた方が良いでしょう。IT初心者にとっては全然知らない概念自体が多いので、問題を見てもあまりピンっとこないでしょう。

STEP2.参考書を精読する

次は実際に理解しながら参考書をゆっくり読み進めていきましょう。なるべく内容を理解しようと進めます。全体像を把握した状態で精読すると、ある用語が他の事象にどのようにリンクしているのかを把握しやすいです。

細かい数値などはそこまで多くないので記憶勝負にはならないと思いますが、暗記が苦手な人は細かい部分はノートにまとめましょう。その際、自分なりの覚えやすいまとめ方をしながらノートに落として込んでいった方が効率が良いです。

STEP3.解説付き問題集で問題形式を覚える

上記で紹介したITパスポート問題集のいずれかを解いていきましょう。一冊で充分ですが、一冊の中の問題を全て完璧に解けるようになっておきましょう。全問題を何周もというと時間がかかるので、自信がなかった問題and間違えた問題だけを繰り返していくようにチェックしておくのがおすすめです。

記憶はどれだけ深く執着させたかではなく、何回目に触れさせたかが重要なので、たまに最初から正解だった問題も全て含み全体を見直す機会を設けましょう。とにかく反復です。

STEP4.参考書をもう一度復習する

実際のアウトプットを経て、ある程度問題形式を把握できたら、もう1度同じ参考書を復習しましょう。最初分かっていなかった内容でも分かるようになっているところがあったり、今まで繋がりが見えていなかった事象の関係性も新たに見えてくると思います。

STEP5.過去問を1回分を解く

過去問の問題集との大きな違いは、実際のテスト形式となっていることです。実際に本番のテストだったら自分がどれだけ取れたかということもザックリ把握できるので、テストに対しての意識がより高まります。

過去問の答え合せをする際は、今までの参考書や問題集の解説も見ながら進めていきましょう。ITパスポートは年間1回の他の国家試験と比較してもテスト回数自体多く、同様な問題パターンの重複が結構多いので、過去問は多くても5回分もやれば充分でしょう。

ITパスポートの過去問入手方法

ITパスポートは他のTOEICなどの試験と異なり、過去問が公表されています。本番までに過去問は絶対に解いてみるべきなので、ITパスポートの過去問入手方法を紹介します。

1.Webサイトから確認

ITパスポート試験ドットコムが過去問をPDF形式で公開しています。しっかりと回答もあるので答え合わせができますよ。また、ITパスポート試験ドットコムが提供すすアプリ「ITパスポート過去問道場」は、これまでに出題されたITパスポート試験過去問題(1700問)の中からランダムに出題してくれます。

2.過去問収容の問題集購入

各参考書収容の内容は解説も豊富です。上記で紹介した問題集のうち、試験形式の過去問を含むのは下記の2つです。

ITパスポート過去問題集 かんたん合格(過去問5回分)

ITパスポート パーフェクトラーニング 過去問題集(過去問15回分)

ITパスポート参考書のまとめ

ITパスポートの勉強方法と、おすすめ参考書&問題集を紹介しました。参考書・問題集選びは学習の進捗・定着度合に大きく関わるので、しっかりと自分の目的と性格に合った参考書を選びましょう。

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