TOEICはもっとも多く受験されている言語関連の試験で、企業でも採用や昇給の判断軸に用いているところも多いですね。そんなTOEICの点数別の価値や、どういう人がどれくらいのスコアを取れるかの点数目安も紹介していきます。
TOEIC試験の独学勉強方法はこちらの記事を参照ください。
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TOEICの満点/配点の確認
TOEICテストは英検など他の試験と異なり、合否がありません。結果は10~990点(5点ごと)のスコアで出されます。リーディングとリスニングの2つのテーマに分かれ、それぞれ5~495点のスコアで結果発表されます。200問全てマーク式のテストとなります。
TOEIC受験者の点数分布/平均点数
回によって変動はありますが、TOEIC受験者の大凡の平均点数は590点です。全受験者がどれくらいの点数レンジにいるかといった点数分布はこのようになります。
TOEIC400点未満 約15%
TOEIC400点〜500点未満 約20%弱
TOEIC500点〜600点未満 約20% (1番多い)
TOEIC600点〜700点未満 約20%弱
TOEIC700点〜800点未満 約15%
TOEIC800点〜900点未満 約10%
TOEIC900点以上 上位3%
TOEIC全受験者の点数分布はこのようになり500点代の人が1番多いです。また、700点を取得すれば、上位30%弱の位置付けとなります。
TOEICの点数別の価値
各点数の価値や、各点数取得者ができることの目安を紹介します。もちろん同じ点数でも個人差は大きいですが、その点数の平均的な人の特徴となります。
点数別価値:TOEIC400点未満(約15%)
日常生活:英会話はほぼできない
ビジネス:使用できない
英検対応点数:3~5級
企業での評価:履歴書には書かない方が良い
勉強法:英単語・文法など英語の基礎を徹底的に詰める
英会話はほぼできないです。海外旅行の際に知っている単語ベースで意思は伝えられるが、相手からの返答もほぼ聞き取れない状態でしょう。どの企業であっても履歴書に書くメリットはないです。
TOEICスコア10~395点の方は、英語への苦手意識がかなり強い段階です。知っている英単語や構文を増やしていき、英語長文の中で読めるパーツを増やしていき克服しましょう。とにかく基礎学習あるのみ。
点数別価値:TOEIC400点〜500点(約20%)
日常生活:店舗で記載されているサービス内容などを把握できる。英会話でも簡単な教科書英語での意思表示は可能、リスニングは難しい。
ビジネス:ほぼ使用できない、英語メールの簡単な内容を解読だけできる。
英検の対応:準2級
企業での評価:履歴書には書くことは少ない
勉強法:長文の中に含まれた構文を分解して把握する練習
400点代の場合、複雑な構文でない限り、スピード感はないが英文の内容を理解できるレベルです。海外旅行で街中の看板の内容や、店舗のサービス内容・指示書などを読んで理解はすることができるでしょう。ぎこちない英会話であれば可能で、主語と述語がメインのシンプルな英文は英会話でも扱えます。
リスニングはまだ聞こえた単語のみを繋げて解釈するレベル。仕事で英語を使うのは基本的には厳しいです、メールの中に入っている単語を切り取って何となくニュアンスを理解できる程度。履歴書には書いてもメリットは小さいです。
点数別特徴:TOEIC500点〜600点(約20%)
日常生活:ゆっくりであれば外国人とも簡単なコミュニケーションができる。
ビジネス:簡単な英語メールを扱えます。口頭でのやりとりは難しい。
英検の対応:2級
企業での評価:中小企業であれば履歴書に書ける
勉強法:英語長文・リスニングに触れる量を増やす
難しい構文や応用が入ると対応はできないですが、平坦なやりとりであれば外国人ともコミュニケーションがとれる点数になります。リスニングでも拾える音が増えてきています。
この点数の人は英語の基礎という基礎は理解できている状態です。最低限のルールは理解できているので、あとは圧倒的にリーディング・リスティング共に触れる量を増やしていきましょう。
点数別特徴:TOEIC600点〜700点(約20%)
日常生活:ゆっくりであれば外国人とも簡単なコミュニケーションができる
ビジネス:社内の英語電話取次であれば可能、社外とのやりとりは厳しい
英検の対応:2級
企業での評価:中小企業であれば英語ができると評価されます
勉強法:テーマ別の問題傾向を知ってTOIEC形式に慣れる
TOEIC受験者全体の平均値を超えています。英語への苦手意識はほとんど消えているでしょう。海外旅行でもある程度問題なく、自分の伝えたいことは伝えられるでしょう。ややゆっくり話してもらえると外国人の返答もしっかり聞き取り会話をすることができます。仕事でも社内でのやりとりであれば英語電話取次や、英語でのメモなども可能となります。
英語基礎はバッチリで、長文読解もじっくり読めば隠された構文を自力で把握できます。600点代の人はTOEICのテーマ別問題形式に慣らし、TOEIC用に対策をするだけで700点代まであげられる人が多いです。
点数別特徴:TOEIC700点〜800点(約15%)
日常生活:海外旅行で円滑にコミュニケーションができる、ネイティブスピードの長い文章のリスニングにはストレスを感じる。
ビジネス:簡易的な社内打合せもできる、社外交渉は難しい
英検の対応:準1級
企業での評価:履歴書にも書きましょう。大手外資でなければ大企業でも必要な英語力は満たしていると判断されます。
勉強法:長文読解スピードを徹底的にあげる
700点以上になると、英語を扱える自由度の幅はかなり広がっています。海外旅行の際もあらゆる構文を組み合わせ自分の言葉として表現できて、英会話を楽しく感じるでしょう。ビジネスでも使用できるようになってきます、社内同士の軽い打合せであれば英語でもできる。但し交渉など社外の方との複雑なやりとりは厳しいでしょう。
長文の内容を問題なく理解できるが、読むスピードは早くないです。700点代の人はリーディングを時間制限内に解き切れていない人が多いです。読解スピードをあげる、リスニングの長文にも慣れていくことで次のステップを目指せます。
点数別特徴:TOEIC800点〜900点(約10%)
日常生活:ネイティブ同士でのフランクな談笑は入りづらい、本場のスピードは難しい。
ビジネス:問題なくビジネス英語を本格的に使いこなせる。
英検の対応:準1級
企業での評価:英語に精通した企業でも履歴書に書けます。
勉強法:高度な単語の知識を増やす
特別英語に精通した業種以外では、職場などでも英語がかなりできる人という認識になります。社外との英語打合せ含め、ビジネス英語も本格的に使うことが可能です。英語に精通した企業(大手外資や海外駐在メイン)だと履歴書に書くのは800点以上にした方が良いです。
日常英会話でも困ることはなく意思疎通などできるが、ネイティブ同士のフランクなやりとりのスピードにはストレスを感じるレベルでしょう。談笑はある種決められた型のビジネス英語よりも難易度高いです。長文リスニング・長文読解の苦手意識もないですが、難易度高い単語はわからないこともあるでしょう。高度な単語の知識を増やすことでリーディングもリスニングもよりスピードアップになるでしょう。
点数別特徴:TOEIC900点以上(上位3%)
日常生活:ネイティブとも問題なく可能
ビジネス:難解なビジネスシーンでも使用可能
英検の対応:1級
企業での評価:とても良い。同等クラスはTOEFLなどの比較が増える
ビジネスでの難解な書類処理や商談も可能で、ネイティブとのコミュニケーションもほとんど支障なくできます。900点以上の英語力クラスになると、何かの判断軸にTOEICが使われることは少なくなります。TOEFLなどのより難易度の高いテストの点数を重視する機関も多いです。
TOEIC点数の履歴書への書き方
履歴書に書けるのは2年以内に受験したTOEICの点数となります。2年以内のスコアであれば、最新じゃなく最高得点だったものを書いてOKです。履歴書に書けるのは点数発表後となりますので、受験後に点数が発表されるまで3~4週間ほどかかることを留意しましょう。
何点以上であれば履歴書で書くべきなのか?という問いには明確な基準はないですが、一般的には次のように言われることが多いです。(大学新卒者の場合)
・英語を使う仕事でなければ...TOEIC600点以上
・英語系でない大手企業...TOEIC730点以上
・英語を使う仕事なら...TOEIC800点以上
TOEIC以外によく利用される英語試験
最後に、TOEIC Bridgeという試験がありますが、こちらは初心者向けなので履歴書への記載などはやめましょう。TOEIC BridgeはTOEICのスコアが450点未満の人に向けた導入編テストです。
TOEIC点数別分布/目安点数のまとめ
点数別の平均的な特徴や、実際の英語力がどのような状態であるかの目安を紹介しました。就職時に企業にどのように判断されるのかも参考までに紹介しましたが、仕事においてはTOEICは1つの指標にすぎないので実際に英語を使えるようにとにかく実践していきましょう。
実践に至るまでの英語基礎力向上のためのテストとしてはTOEICは良い試験だと思います。TOEICの学習は確実に英語基礎力向上に繋がりますよ。
申込前の方はTOEICの試験概要や申込方法を解説した記事も参照ください。
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