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必見!訪日旅行客が必ず見る観光情報メディア!インバウンド旅行の入り口となる情報産業!

投稿日:2017年8月14日 更新日:

観光情報分野はよりマッチした情報をスムーズに届けることで訪日外国人の満足度を大きく上げられる分野です。訪日外国人用の観光情報において現状で目立っている企業やサービスはWeb情報が大半なのでWeb版と雑誌版で記事を分けずに記載していきます。観光情報分野の国内旅行市場における基本情報や最新動向はこちらの記事を参照ください。

JapanGuide

この段落の要約

訪日情報メディアの老舗。月間1000万PV超え。英語・繁体字あり。
スイス人が個人で作り、今は会社が代理運用。

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1996年より運営されている訪日・在日外国人向けのポータルサイトの老舗です。
 
2016年5月現在の英語版の月間ユニークユーザーは193万人でアジア、アメリカ、ヨーロッパ圏からアクセスが多いとのことです。月間1022万PV。会員登録者数は94万名。数ヶ月以内に訪日旅行を予定している外国人をはじめ、潜在的な訪日旅行者(日本に興味 があり、まだ予定はないがいつか日本を訪れたいと考える外国人)などが閲覧しています。

観光情報以外にも、200を超す生活・文化コンテンツも掲載しています。また、会員ユーザー参加型フォーラムセクションでは、アクティブなスレッド数が一日50とあり、日々情報交換やディスカッションを行っています。
繁体字版も2008年に運営開始。月間UU12万。月間30万PV。

▼マネタイズ

 タイアップ記事
 バナー広告
 ニュースレター広告(16万UUに見られる)
 ツアー広告 
 ホテル広告 各立地に合わせて広告を掲載

運営はエクスポートジャパン株式会社
 多言語ウエブサイトの受注なども行っています。
設立が2000年で、2002年に訪日・在日外国人向けのポータルサイト、ジャパンガイドの国内総代理店になっています。

スイス出身のシャウエッカーさんが1996年に立ち上げたwebサイト「ジャパンガイド」は、外国人向け日本観光情報サイトのパイオニア的存在。メジャーな土地だけではなく、あまり知られていない地方のスポットまで幅広く取り上げ、実際に現地に足を運んで集めた“生きた情報”を発信し続けています。

JapanTravel.com

要約

12言語で50人の地域担当パートナーと、8,000人のライターのネットワーク。クラウド型。外国人が多い会社。

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リワードモデルによって12言語で50人の地域担当パートナーと、8,000人のライターのネットワークが築かれ、今でも急成長を続けています。そして日本の観光ガイドサイトとして、世界でも有数の知名度と規模を誇ります。

Japantravel.comは、旅行者に日本各地の新しくて面白い観光情報や、地図やツールなどの旅のお役立ち情報を提供しており、素晴らしい日本旅行のための計画、予約、準備のお手伝いをするサービス。

日本観光に特化したキュレーションサイト。
在京外国人経営の会社、ジャパン・トラベル株式会社が運営。
エリア・カテゴリ別に情報を紹介しています。

2011年 JapanTravel開設
2013年 ジャパントラベル株式会社を設立。
社長はオーストラリア人で、社員も外国人が多いです。

2014年5月時点で、記事総数1万本、写真掲載数6万点を突破し、外国語コンテンツ数で最大の日本旅行情報サイトとなっています。社内に多くのライターや編集者を抱えず、自社開発のクラウドソーシング・コンテンツソフトを使って、世界中のユーザーが記事を投稿できるビジネスモデルを展開。サイト開始の2011年11月から約2年半の短期間で、コンテンツ数が世界最大級となりました。

協力パートナーである株式会社オールアバウトは、中国語と韓国語のコンテンツを、デジビスター社がタイ語のコンテンツを担当しています。このように制作やマーケティングのための人材提供と管理をパートナー企業と行いながら、訪日需要の高い国々の言語対応をクラウドソーシングによって急速に進めています。JapanTravel.comは、「メトロポリス」を発行するジャパンパートナーシップ社の事業として2011年11月に創設され、2013年12月に独立したジャパン・トラベル株式会社によって運営管理されている日本旅行情報サイトです。

2014年のアクセス数の内訳としては、アメリカ 29%、日本20%、タイ11%、 中国・豪3%ずつとなっています。

MATCHA

要約

SNSによるスタッフ募集が活発。
8言語対応。 

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訪日外国人向けのキュレーションサイト。
英語、簡体字・繁体字・韓国語、タイ語、ベトナム語など対応。
運営は株式会社sen。
佐賀県庁、岡山大学、和倉温泉観光協会などコラボ企画もアリ。
 
2013年12月 株式会社MATCHA 設立.  8言語。
観光情報だけでなく、日本での暮らし方や生活の知恵など、一味違う切り口で日本を紹介する、外国人向けウェブマガジン『MATCHA』。開始から1年半で9ヵ国語に対応し、206の国からアクセスを集めるサイトに成長した。206ヵ国からアクセスを集めており、直近でPV(ページビュー)は約100万、UU(ユニークユーザー数)は約35万。 (2015/10)

ブログで告知したら、3ヵ月で500人くらいのライター、翻訳者、編集者などから反応があり、ビジネスSNSの『Wantedly』からは1600人ほど応募があった。社長のブログを見たことがきっかけで、実際に旅をした人もいて、一緒に何かやりたいと応募した人も多くいる。社長が世界一周人気ブロガーということもあり、SNSで集められている。 

JAL Guide to Japan

要約

2005年に開設したJALの訪日用サイト。
観光情報以外にもマナーなどの説明にも注力。

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JALが運営する日本紹介サイト。
英語、中国語3言語、フランス語、ドイツ語、ロシア語にも対応。
2005年にサイトオープンし、2015/11スマホ版も開設されています。

日本の四季、伝統、歴史などの基本情報、JALスタッフによる日本を紹介するブログ、日本国内のJALスタッフがおすすめする旅プラン、空港や機内におけるJALならではの「おもてなし」を紹介する“Omotenashi”コンテンツ、日本ならではの習慣・マナー・心得などを、イラストで分かりやすく解説した“HOW TSU JAPAN”コンテンツなどで日本の新しい“驚き”や“楽しさ”を紹介。また、「JAL Guide to Japan」から航空券を予約・購入することが可能となっています。

地球の歩き方

要約

東アジアへのリーチが強いフリーペーパー。アプリもできた。
Voyaginでのコンテンツ販売も開始。

『GOOD LUCK TRIP』
旅行ガイドブックの老舗「地球の歩き方」が発行する訪日外国人向け無料フリーペーパー。東京版、北海道版、関西版などのエリアごと、また自由旅行者向けや中国人富裕層向けなどターゲットごとに誌面が分かれています。香港、台湾、韓国、タイ、シンガポールなどの旅行会社と提携、また国内の主要空港やホテルに配布されるなど、確実にリーチされるのが強み。東京版は11万部発行。アプリで読めるデジタルブックもあり。

東アジアを中心とする訪日外国人向けのフリーマガジンの発行をメインに、自治体や企業の皆さまのマーケティング・PR活動をトータルでサポート。海外旅行ガイドブック『地球の歩き方』で培った編集・制作ノウハウと海外現地ネットワークを活かし、インバウンドマーケットにおけるソリューションを提供

【1】GOOD LUCK TRIP シリーズの発行
訪日外国人向けフリーマガジン“GOOD LUCK TRIP”シリーズの企画および、編集、発行。個人旅行中の外国人旅行者をサポートする地図と、旬な情報を満載し、全8タイトルを発行。
香港、台湾、韓国、中国の現地旅行会社で日本への旅行を申し込まれた方、日本への旅行に関心が高い方などに配布。国内では、空港・主要ホテル・商業施設等で配布をしております。
【2】訪日外国人へのマーケティング・PR施策
訪日外国人へのマーケティング・PRに取り組まれている自治体や企業の皆さまに弊社メディア、ならびに海外ネットワークを活用した誘客促進のための施策を提案。「地球の歩き方」ブランドならびにネットワーク を活用したオリジナルツールの企画・制作も行なっている。
【3】訪日外国人旅行者誘客のコンサルティング
訪日外国人の誘致・リピーター獲得を目指す自治体や企業の皆さまへのコンサルティングや情報提供を実施。

▼Voyaginとの協業
「地球の歩き方」は世界各地の観光情報を発信する創刊から36年の伝統ある旅行ガイドブック。そんな「地球の歩き方」は、旅行体験のフリーマーケットを展開。「Voyagin」とコラボレーションし訪日外国人を対象とした日本の旅行体験の販売サービス「Good Luck Trip “Experience in Japan”」を行っています。
今回のコラボでは、ただ情報を発信するだけでなく「Good Luck Trip」が取材した先で提供できる旅行体験を「Voyagin」を通じて販売しており、読者を来日へのアクションに繋げやすいように設計。「Good Luck Trip」は「Voyagin」にコンテンツの提供、「Voyagin」は「Good Luck Trip」に販売プラットフォームを提供し、共同でインバウンド観光事業を行う仕様です。
 
▼アプリの開発
訪日外国人向けフリーマガジン「GOOD LUCK TRIP」を発行する株式会社ダイヤモンド・ビッグ社と、インターネット広告代理店ブリンガー・ジャパン株式会社が、訪日外国人に観光スポットや日本の文化、トレンドを発信するアプリ版のメディア「GOOD LUCK TRIP JAPAN App」を2014年4月より配信。動画試聴等アプリならではの機能を搭載しSNSとの連携も可能。ブックマークした記事や動画をオフラインで試聴することもでき、無料公衆無線LAN環境の不足も想定。対応言語は中国語(繁体字)で、今夏には英語も追加予定。
 日本を旅行している最中”に役立つ交通機関の利用法や観光スポット情報、“帰国した後”でも気軽に見られる日本の芸能やトレンドなどの情報を、「お勧め」「交通」「便利」「スポット」「カルチャー」「ニュース」の 6 カテゴリーで発信。 
  「ヒト」と「モノ」がたくさん登場する特集コンテンツ
  外国人にやさしい地図&乗り換えガイド
  確実にリーチする強力な配布ネットワーク
なども積極的に配信していく予定とのことです。

Japan Finder

要約

宿やツアー販売も行う情報プラットフォーム。
三者間通訳などもあり。 

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合同会社AJIS(エイジェイアイエス)
All Japan Internationalization Solutions
2015/7設立
 
サイトは2015/10に開設。
観光、グルメ、食品・製品、エンターテイメント、ビジネスなど日本の魅力を世界に発信する総合多言語(英中韓)情報プラットフォーム「Japan Finder(リンク )」を開設。
総合多言語(英中韓)情報プラットフォーム「Japan Finder」
コールセンター、三者間通訳を活用した外国人向け「おもてなし」対応の充実。
 
プラットフォーム機能を一層充実させる為、日本食を中心とした「Made in Japan」を世界に売り込む越境通販、ホテル宿予約、地方在住の外国人が情報発信を行うブログ・Q&Aコミュニティーなどのサービスも独自展開。また、地方自治体や地方企業を連携した旅行商品の開発販売にも取り組んでいます。

All About Japan

要約

ALL Aboutが2015年に訪日用サイト開設。
外国人ライター500人+既存記事の翻訳。

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2015/9に訪日外国人への日本情報発信用に開設
特定の目的・嗜好を持った旅行者に向けたコンテンツを週替わりでテーマ設定

英語、繁体字・簡体字、韓国語、タイ語の5か国語
言語によって表示するコンテンツを切り替え、ニーズに合わせローカライズ

国内外在住の日本通の外国人ライター500人によるオリジナル記事のほか、All Aboutで掲載されたまとめ形式の記事を翻訳。

記事コンテンツおよび購入可能な商品のさらなる拡充のため、国内のインバウンド系メディア、ECサイトとの提携を進めています。

その他国内企業運営サイト

▼WAttention Tokyo

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訪日外国人及び外国人と接点のある日本人向けに、東京を紹介するフリーペーパー。Web版もあり、東京の情報だけでなく日本で工芸品などを販売するECショップも展開。
和テンション株式会社 設立 2011年
2011年にバイリンガル情報誌「WAttention Tokyo」を創刊

▼ZEKKEI Japan

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世界が知らない日本の地方が、旅の目的地になります。
Facebookの運用に力を入れています。
絶景の写真がメイン。季節・テーマ・エリアから選べます。
運営トレンダース株式会社
2015/4 開設
2016/4 ナビタイムジャパンのシステムを導入。絶景スポットアクセス情報検索強化

2015/2よりFacebook運用を開始し、約3ヶ月で世界16ヶ国から合計70万いいね!獲得

▼Japan Hoppers

訪日外国人向けの観光情報を無料で配信するサイト。
トラベルビジョン株式会社が運営。
14か国語に対応しています。
2015/3に14言語版開設。 

▼JAPANICAN

JTBグループが運営する旅行予約サイトおよび旅行案内サイト。漫画を使った旅行ガイドアプリなどを展開。
Japan Infoというカテゴリあり
サイトの詳細は訪日旅行会社記事のJTB記述内を参照

▼DiG JAPAN

まっぷるで有名な旅行情報誌を発行している昭文社が開発した旅行ガイド&クーポンアプリ。英語・韓国・台湾。タ イ・シンガポール版のfacebookページと連携させて、外国人のニーズに合わせた記事や特集の紹介を行っています。インバウンド向けのビジネスソリュー ションも提供。

海外企業運営サイト

▼Michelin Travel – Japan Travel Guide
レストラン評価などで有名なミシュランの旅行ガイド。欧米系の旅行者にとっては、バイブル的な存在で、ここで取り上げられた高尾山が観光地として賑わうなど影響力が強いです。
 
▼TripAdvisor
ホテル等の旅行に関する口コミ・価格比較を中心とする、ウェブサイトおよびアプリ。訪日外国人へのインタビューで参考にしているサイトの質問をすると、必ずと言っていいほど出てくるサイト。

▼LonelyPlanet
ロンリープラネットは、バックパッカー向けの旅行本からスタートして、いまや電子書籍、店舗、インターネットなどで、観光の紹介を行う老舗かつ大手のイギリス会社。

TimeOut Tokyo

英語版サイトと中国語フリーペーパーあり。
東京と京都の地域密着型のシティガイド。

1968年にロンドンで発行が始まった地域密着型のシティガイド誌の東京版。
都市生活者にフォーカスした誌面になっています。東京と京都版があり、誌面だけでなくiPhoneビューワー、マップストアなどを揃えています。
英語版のみあり
2015/6より電通と共同で中国語版のフリーマガジンを発行

地域密着型のシティガイドでありながら、世界108都市39カ国(12言語)に展開するグローバルネットワークとグローバルなブランド認知を有するタイムアウトは、世界でもユニークなグローバルメディアブランドです。2012年のロンドンオリンピックでは公式トラベルガイドとして採用された。マガジン、ガイドブック、ウェブサイト、スマートフォンアプリ、タブレットアプリなどマルチプラットフォームに展開しています。

政府運営サイト

▼JNTO(日本政府観光局)

日本政府観光局(JNTO) - Japan National Tourism Organization
JAPAN: the Official Guide
JNTO日本政府観光局が運営するサイトで、14か国語に対応した情報サイトを開設しています。一応、日本政府公式情報みたいな感じです。観光局としてビジネス系のイベントも多く開催しているので、会員になると商談会に参加できるなどの事業者としてもメリットも多いとのことです。
日本政府観光局(JNTO)が運営するツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)では日本を訪れる外国人旅行者に対して1月1日を除き開館し日本全国の観光情報の提供を行っています。 

▼ VISIT JAPAN 日本旅遊活動

国土交通省の観光庁が実施しているVISIT JAPAN CAMPAIGNの公式サイト。ビジット・ジャパン事業としてアジアとヨーロッパを重点的にプロモーションする方向性とのことです。

▼その他サイト

●日本漫遊
 中国人向け

●樂活的大方

● 「樂吃購(レッツゴー)!日本」
 台湾人向け

● Marumura.com
 タイ人向け

● Japan-i畅游日本(ちんゆう日本)
 マイナビが発行する訪日外国人向け(主に中国大陸・香港・台湾等の中華圏)フリーペーパー。冊子だけでなく、クーポンアプリや簡体字・繁体字でのWebなどの展開も実施。

観光情報は訪日市場でも国内市場同様に参入企業が多い分野です。アクセス数で言うと訪日老舗メディアが今は頭1つ抜き出ていますが、近年参入した企業が多く独自の戦略で攻めている企業が多いです、しかしニッチな部分も埋まりつつある割には、訪日外国人に日本企業が発信する情報はまだ完璧に届いていないと思いますので、課題は大きい分野です。マネタイズさせる力を持った機関がどれだけ本質的な情報にこだわれるかですね。

訪日旅行業全体に対しての包括的な分析記事はこちらを参照ください。

  • この記事を書いた人
藤谷亮太(ふじっこ)

藤谷亮太(ふじっこ)

大手旅行代理店でWebマーケの子会社設立→旅行系ITスタートアップのマーケティング責任者。日本一周/世界一周/旅本自費出版など旅行を軸に活動。熱狂者を紹介していくYoutube『フジトーク』も運営中。Webと旅行が好きな28歳。

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