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飛行機に乗り遅れた/乗り遅れそうな時の対応まとめ!飛行機乗り遅れ時の保険や料金

投稿日:2019年5月3日 更新日:

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飛行機チケットも取り扱う旅行会社で働いてきましたが、多くの飛行機を逃す人を見てきました。交通機関の乱れ、自身の寝坊など様々な理由により乗り遅れ対応方法に困る方が多かったので、航空会社/状況別乗り遅れそうな時の対応方法をまとめました。

僕自身も何回も乗り遅れてしまったことがあり実際にとった行動の体験談でもあります。

飛行機に乗り遅れそうな時はまず連絡

航空会社/条件別の乗り遅れた時の対応/受けられるサービスは下記で詳細説明しますが、まず全ての状況で共通することは「飛行機に乗り遅れそうな時は事前に連絡する」ことです。

出発時刻までに連絡することが必須です。事前に連絡できるかどうかで受けられる対応も変わります。旅行会社や航空会社の電話かカスタマーサポートの問い合わせセンターへ連絡しましょう。

LCCで一切問合せ口がないところは基本的に遅れた時点でアウトです。

乗り遅れ時の対応は意外と明確な決まったルールによる運用ではなく、空港現地スタッフの裁量による判断が大きいです。故に対応の印象は非常に重要です。嘘のような話ですが、好意的な対応をできれば、空港スタッフの判断でなるべく良い案内を受けられるよう尽力してくれやすいです。

飛行機に乗り遅れそうな時の対応:JAL/ANA

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JAL/ANAやその他大手海外航空会社の便に乗り遅れた時は、空きがあれば一個後ろの便に変更してもらえる可能性が大きいです。状況別に解説していきます。

飛行機の乗り遅れ対応(JAL/ANA):航空券の種類別

乗り遅れそうな際はまず航空券の種別を確認しましょう。

変更可能な便であれば、出発時刻前であれば追加料金を支払うことで便の変更が可能です。航空券の種類はマイページで確認できますが、普通に特典なしで予約した便はだいたい変更可能便です。早割(○日前までの予約なら×円割引みたいな)適用での予約などは変更が不可です。

追加料金はだいたい1人あたり3000~5000円で変更可能です。変更可能便であっても出発時刻までの事前の連絡が必須ですので気をつけましょう。

飛行機の乗り遅れ対応(JAL/ANA):フラット・タイヤ・ルール

変更不可の便でも諦める必要はないです。航空会社にはフラット・タイヤ・ルールという概念が非公式に存在します。

旅行者が公共交通機関の遅れなど止むを得ない理由で飛行機に乗り遅れた場合、次の便に空席があれば無料で振り替えてくれるというものです。航空会社は振替えてあげなければいけない義務はないので保証はないですが、真っ当な理由がありしっかりとした紳士的な対応をすればフラット・タイヤ・ルール適用してくれる可能性は大きいです。

変更手数料の発生の有無もその時次第です。JAL/ANAなどカスタマーサポートがしっかりしている航空会社であればかなりの高確率で対応してくれます。チェックイン最終時間(国内線だと出発時間15分前)までに連絡すること必須です。

JAl/ANAの乗り遅れ対応:理由別

乗り遅れそうで便を後ろに変更できるかどうかにおいて、理由が公共交通機関の遅延でも、寝坊でもルール的には変わりません。公共交通機関が遅延したからといって航空会社には関係ないので、補償する義務はないです。

但しルール上変更が不可となっているチケットにおいて、フラット・タイヤ・ルールが適用されるのは基本的には、止むを得ない理由で遅れた場合のみです。稀な可能性で寝坊などでも変更可ではあります。遅延証明を持っていると、変更できる確率あがります。

JAl/ANAの乗り遅れ対応:国際線/国内線

大枠のルールは変わらないですが、国際線の場合の方が変更のサービスを受けられる可能性は低くなります。

また変更できても変更手数料は高くなる可能性が高いです。

飛行機に乗り遅れそうな時の対応:LCC

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結論、変更できる可能性は圧倒的に低いです。エアアジアとかはまず無理です。キャンセルをして自分で別のを撮り直す必要があります。イレビュラー対応などできない分安くしているので仕方ないですね。

LCCも変更可能なものはありますので解説します。JAL/ANA同様にとにかく事前連絡が必要です。

飛行機の乗り遅れ対応(LCC):チケットの種類

LCCの中でも稀に便変更が可能なタイプのチケットがあります。その場合の対応はJAL/ANAの場合とまったく同じです。チェックイン時間までに連絡しましょう。LCCのチェックインはJALなどより早めです。

飛行機の乗り遅れ対応(LCC):フラット・タイヤ・ルール

こちらもLCCでも同様に非公式のルールが存在はします。ですが、善意の変更サービスを受けられる確率は圧倒的に少ないです。

飛行機の乗り遅れ対応(LCC):事前連絡時間に要注意

LCCはフライト出発時間の30分前でチェックインを終了することが一般的なので、その時間までに連絡が必須です。理由別の対応や国際線/国内線の違いはLCC独自の内容はありません。

LCCであっても公共交通機関の遅れは、遅延証明を持っていると他の便へ変更可能性は上がります。LCCでも事前連絡と紳士的な対応が重要です。現場の判断で変えられる部分もある

飛行機乗り遅れ対応:旅行代理店パッケージツアー利用時

飛行機とホテルがセットになったパッケージツアーを旅行代理店を通じて購入している場合には、速やかに旅行代理店へ連絡をしましょう。旅行代理店の営業時間内なら旅行会社に連絡した方が正確です。

但し旅行代理店がパッケージツアーに組み込み用意している航空券は基本的に時間変更できないチケットなので変更できない覚悟もしましょう。

最終的に変更できるかどうかは航空会社判断になりますが、経験則的には旅行会社から伝えてもらった方が変更される確率は高いです。

飛行機に乗り遅れた時の対応

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ここまで乗り遅れそうな時にすべき事前連絡の方法や対応を解説してきました。

次に飛行機に実際に乗り遅れてしまった後に、どのような行動が発生するのか解説します。僕自身も何回も乗り遅れてしまい実際にとった体験談でもあります。

飛行機の振替が可能な場合

飛行機の振替が可能な場合はできるだけ早い良い便に変更したいですよね。事前連絡した際に、明確に便と座席が決まることもありますが、その場では確約とならずにキャンセル待ちとなるケースが多いです。

キャンセル待ち予約は電話ではできないです。キャンセル待ちの搭乗優先順位は空港に着いてカウンターで手続きした順となるので、できるだけ早く空港に着く方が良いです。特に交通機関の遅延の場合は、他にも同じケースの人が多くいるはずなのでより早くつきましょう。

チェックイン後に飛行機に乗り遅れた時

極稀にチェックインを終えて空港内にいて乗り遅れてしまう人がいます。ラウンジで眠っていたとか..

チェックイン後に国際線の飛行機に乗り遅れてしまった時は一度出国取り消し手続きをする必要があり厄介です。変更できるかどうかは普通に 乗り遅れた時と同じ対応となります。普通に寝坊で遅刻したよりはかなり考慮はされやすいです。

JAL/ANAの国内線の場合は特別にそのまま次の便に振替えてくれる場合が多いです。

飛行機の振替が無理な場合

振替が無理だけど、現地にどうしても行く場合はとにかく別の交通手段を探す必要があります。国内だと新幹線で代替できないかどうかも視野に。もちろん費用は自腹です。

また東京発の場合、成田空港なら成田だけでなく、羽田空港発の便もないか見てみる価値はありますよ。

飛行機乗り遅れ時の保険

いくつかの海外旅行保険には「航空機遅延特約」がついています。

飛行機の遅延関連の理由により「目的地で受けるはずだったサービスが利用できなかった場合」に適用されます。乗り遅れたが他の便に乗れた場合は関係なく、交通機関などの乱れにより飛行機に乗り遅れ、結果的に現地に行けなかった場合に適用されます。

海外旅行保険の航空機遅延特約の補償金額は2~3万円が上限として決められている場合がほとんどです。もちろん正当な理由が必要です。交通機関遅延はok(証明書をもらいましょう)ですが、寝坊などでは保険適用されません。

飛行機搭乗手続き(チェックイン)は何分前まで?

最後に飛行機搭乗手続きは何分前までにしないといけないのかしっかり把握して、乗り遅れないようにしましょう。

搭乗手続きは何分前までか?


フルキャリア(国内線):20分前

LCC(国内線):30分前

フルキャリア(国内線):60分前

LCC(国内線):50分前

チェックインの時間ルールや搭乗手続きの方法に関しての詳細はこちらの記事で

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飛行機乗り遅れの対応まとめ

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飛行機に乗り遅れそうな時は、とにかく事前連絡と紳士的な対応が必要です。空港スタッフの裁量で変えられる部分もあるので、空きのある便に変更してもらえることもありますよ。とにかく飛行機に乗り遅れるような心配をなくすことが1番です。

スムーズな飛行機の乗り方はこちらの記事で紹介しています。

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藤谷亮太(ふじっこ)

藤谷亮太(ふじっこ)

大手旅行代理店でWebマーケの子会社設立→旅行系ITスタートアップのマーケティング責任者。日本一周/世界一周/旅本自費出版など旅行を軸に活動。熱狂者を紹介していくYoutube『フジトーク』も運営中。Webと旅行が好きな28歳。

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